先の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
大本山 成田山新勝寺は、天慶3年(940)、宇多天皇の孫にあたる寛朝( かんちょう)大僧正により開山されました、全国8カ寺の別院や末寺など合わせて71ケ寺を有する真言宗智山派の大本山です。 ご本尊は平安時代に真言宗の開祖、弘法大師が一刀三礼(ひと彫りごとに三度礼拝する)の祈りを込めて敬刻開眼された不動明王像と伝えられています。
江戸時代から「成田のお不動様」とよばれ数多くの人びとに親しまれ、歌舞伎の成田屋・市川團十郎丈、海老蔵丈なども参詣する霊場です。
正月3が日には約305万人、年間約1,000万人以上のご参詣者が訪れます。
大本山 成田山新勝寺仁王門。奥には荘厳な雰囲気の総門が見えます。
大本山 成田山新勝寺仁王門
大本山 成田山新勝寺三重塔
大本山 成田山新勝寺三重塔
大本山 成田山新勝寺釈迦堂
大本山 成田山新勝寺釈迦堂
大本山 成田山新勝寺額堂
大本山 成田山新勝寺光明堂
大本山 成田山新勝寺の約20万㎡の広大な境内には、荘厳な雰囲気の総門、国指定重要文化財である仁王門、三重塔・釈迦堂・額堂・光明堂など、多数の文化財を堪能してのお参り散策が楽しめます。 また、 境内には、東京ドーム約3.5個分 (16万5000m²)にも及ぶ広大な公園が整備されており、一年を通して梅・桜・藤・菊・紅葉など四季折々の姿と花の薫りを楽しむことができます。
あらためてご紹介するまでもありませんが、これから参詣したいと思われている方々や折角の貴重なお宝を見逃している方々のためにも大本山 成田山新勝寺の見どころなどご案内いたします。
お不動様の教えと歴史
成田山を知る
開山から約1070年。成田山の歴史とお不動様の教えを紐解く。
成田山のお不動様とは
成田山の御本尊不動明王は、弘法大師空海自ら敬刻開眼された霊験あらたかな御尊像です。昔から、多くのご参詣者の信仰を集めてきました。
成田山新勝寺の御本尊不動明王は、真言宗の開祖、弘法大師空海が自ら一刀三礼(ひと彫りごとに三度礼拝する)の祈りをこめて敬刻開眼された御尊像です。成田山では、この霊験あらたかな御本尊不動明王の御加護で、千年以上もの間、御護摩の火を絶やすことなく、皆さまの心願成就を祈願してきました。御護摩では、お不動さまの御力と僧侶の祈り、そして皆さまの祈りが一体となり清浄な願いとなって現れます。現在も、「成田山のお不動さま」として数多くの人びとの信仰を集めています。
※ご参詣の際には堂内に上がって、お不動さまへお参りすることができます。
お不動さまは忿怒の表情で、全ての人を救おうとされます。
① 右手に握っているのは心のあらゆる迷いを断ち切る利剣です。
② 左手には羂索という縄を持っています。これは物事を正しい方へ導く意味があります。
③ お不動さまがお座りになっている大きな岩は磐石といって、堅固な御心を表しています。
④ お不動さまが背負っている火焔は、あらゆる障害を焼き尽くす事ができるのです。
お不動様のお姿
人々の一切の煩悩と迷いを断ち、すべての人を救うお不動さま
成田山新勝寺の御本尊不動明王は、真言密教の最高仏と位置づけられる大日如来の成り代わった御姿です。お不動さまは、人の心の迷い・煩悩を取り除き、全ての人を救うため、忿怒のお顔を示されています。また、ご奉仕をする心の大切さを人に教えるため、奴僕の姿になっています。右手に握っておられる利剣は「悟りの智慧」を象徴し、心の迷いを断ち切ってくださいます。そして左手に持っておられる羂索の縄は、煩悩を縛って封じ、正しい教えの道へと導くためのものです。お不動さまがお座りになる磐石は、全ての人を救うため、あらゆる苦難に耐える決意を表しています。
成田山のはじまり(開山縁起)
開山縁起(一)
寛朝大僧正 弘法大師空海みずから開眼した不動明王と共に関東の地へ
平安時代、平将門の乱が起こり不安と混乱に満ちた世の中
939(天慶2)年関東の武将・平将門が新皇と名乗り朝廷と敵対、平将門の乱が勃発します。乱世の中で人びとは、不安と混乱の中で生活していました。
朱雀天皇の勅命を受けた寛朝大僧正 不動明王の御尊像と共に関東の地へ
寛朝大僧正は、弘法大師空海みずからが敬刻開眼した不動明王を捧持して京の都を出発。大坂から船に乗り、房総半島の尾垂ヶ浜に上陸します。
開山縁起(二)
関東を守る霊場として成田山が開山「新たに勝つ」新勝寺の寺号を賜る
成田の地にて御護摩祈祷を厳修 結願の日に将門の乱が終息
寛朝大僧正は、成田の地に御尊像を奉安し、御護摩を焚いて乱の21日間戦乱が鎮まるようにと祈願すると祈願最後の日、平将門が敗北して関東の地に再び平和が訪れたのでした。
不動明王のお告げにより、
成田の地に留まり人びとを救うため、成田山新勝寺が開山
寛朝大僧正が都へ帰ろうとしたところ、御尊像が磐石のごとく動かず、この地に留まるようお告げがあり、ここに成田山新勝寺が開山されたのです。
開山縁起(三)
民衆の絶大な信仰を集める
源頼朝、水戸光圀、二宮尊徳、そして市川團十郎 といった多くの著名人が成田山を信仰
歌舞伎役者の市川團十郎丈が成田不動に帰依し成田屋の屋号を名乗り、不動明王が登場する芝居を打ったこともあいまって、成田不動は大勢の庶民の信仰を集めました。
開山の祖
寛朝大僧正(かんちょうだいそうじょう)
寛朝大僧正は、宇多天皇の孫にあたります。916(延喜16)年に敦実親王の第二子として生まれ、11歳の時に出家し、仁和寺・東大寺・西寺の別当、東寺の長者を歴任され、986(寛和2)年に行基菩薩・慈恵大師良源上人に次いで日本で3人目の、真言宗では初の大僧正になられたのでした。また、寛朝大僧正は、仏典に節をつけて唱え、儀式に用いられる伝統音楽「声明」の第一人者でもありました。
続く・・・
交通アクセス
車の場合
東関東自動車道成田ICから、国道295号線へ出て、寺台インターへ向かってください。
首都圏中央連絡自動車道(圏央道)にてお越しの方は、
大栄JCTで東関東自動車道に乗り継ぎ、成田ICでお降りください。
圏央道 茨城県区間全線開通でさらに便利に
平成29年2月26日に「境古賀IC〜つくば中央IC」間が開通し、さらに便利になりました。
新勝寺大本堂にご参詣の方:
(寺台インターを直進)→国道408号線→11番(成田山裏門入口)の信号を左折→直進すると左手に成田山新勝寺
お車の祈祷を受けられる方:
(寺台インター左折)→国道51号線→4番の信号を右折→直進すると左手に成田山交通安全祈祷殿
電車の場合
「京成電鉄 京成成田駅」または「JR線 成田駅」より 徒歩10分
京成電鉄をご利用の場合:
上野駅から特急で約65分、空港第2ビル駅からは約8分
※大晦日には、終夜運転となります。 詳しくは京成電鉄のサイトにてご確認ください。
JRをご利用の場合:
東京駅から横須賀線/総武線直通の「総武本線快速」で約75分
空港第2ビル駅からは約8分
上野駅から常磐線我孫子駅経由で約80分
※大晦日には、終夜運転となります。
協力(順不同・敬称略)
大本山成田山新勝寺 〒286-0023 千葉県成田市成田1番地 電話 0476-22-2111(代表)
公益社団法人千葉県観光物産協会
〒260-0015 千葉市中央区富士見2丁目3番1号塚本大千葉ビル9階 TEL 043-225-9170
文化庁 〒100-8959東京都千代田区霞が関3丁目2番2号電話番号(代表)03(5253)4111
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
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