このたびの平成30年 7月豪雨、9月台風並びに北海道大地震により、亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
岐阜県岐阜市 斎藤道三の婿殿も、屋根瓦越しに見つめたであろう天下を!
三重県亀山市
異なる素材の屋根が重なる夜の宿場町。軒下には溢れんばかりの賑わいと伝統祭礼の熱気
岐阜県高山市 画像は正真正銘現代の飛騨高山、あの上三之町や日下部家は今いずこ…
日本色彩学会研究会大会 2018年度 環境色彩研究会 研究発表会
― 屋根・眺望景観を 【知る・学ぶ】 環境色彩 ―
日頃、屋根を意識して視ることはありますか? 気候風土豊かな日本では、屋根の色・素材・形態が地域特性を表していることなど、その特性 をご存知でしょうか?また、歩行者や車窓、高層建物から捉えた環境色彩は、国内外の人々に どのように映っているのでしょうか。
今年度、環境色彩研究会では「屋根・眺望景観」をテーマに[知る・学ぶ]場を設け、来年3月 は[考える]場として、シンポジウムを開催いたします。
今回は[知る・学ぶ]場として、研究発表・講演会のご案内です。
第1部では、沖縄や北陸の特性ある屋根色の研究発表や、都心における眺望影響や現状の 屋根色についての研究発表が行われます。
第2部では、数々の景観計画を策定されている 横田氏と、国立研究機関に在籍されていた日原氏からの講演です。専門性の異なるお二方か らのお話の後は、聴講者も参加のディスカッションを行います。この機会に皆様お誘い合わせのうえ、ご参加ください。
会員でない方のご参加も歓迎いたします。
環境色彩研究会主査 高山美幸
◆開催日
11月24日(土)10:00~15:30
◆内 容
Ⅰ部 10:00~11:50 研究発表会
環境色彩研究会会員による
・口頭発表 6件
Ⅱ部 13:00~15:30 招待講演及び全体討論会(ディスカッション)
屋根と眺望景観からみる地域特性と景観形成の取り組み
講師 横田宜明 氏 (株式会社エイト日本技術開発)
"日本"が足りない日本の景観
~景観づくりに国際的スタンダードはあり得ない~
講師 日原もとこ 氏 (風土・色彩文化研究所 主宰 / 東北芸術工科大学名誉教授)
◆会 場
東京家政学院大学 千代田三番町キャンパス1号館 【1301教室】
〒102-8341 東京都千代田区三番町22
http://www.kasei-gakuin.ac.jp/site/access.html
参加申し込み先
日本色彩学会平成30年度研究会大会
http://www.color-science.jp/kentai2018/index.html#sankatouroku
岐阜県美濃市 金網の向こうにどんな自由が・・・
Ⅰ部 研究発表会
テーマ研究「屋根・俯瞰景観」 10:00~11:50
10:00
開催挨拶
司会:加藤美子 / 開会挨拶:主査 高山美幸 / 座長 高松智子・加藤美子
10:10
1.「景観の色彩における地域性 ~屋根の色の事例より~」
(株)日本カラーデザイン研究所 杉山朗子
10:25
2.「沖縄における赤瓦と景観形成 ~景観計画の視点から考える~」
(有)センスアップ・プランニング 成田イクコ
10:40
3.「福井県内における景観色彩の一考察 ~越前瓦による屋根景観の現状について~」
啓新高等学校 加藤美子
10:55
4.「地理的背景から生まれた瓦屋根景観まちづくり ~出雲崎~」
ユニバーサルカラーインスティチュートインターナショナル 高松智子
11:10
5.「東京都心における屋上床面の色彩選択状況 ~現役設計者アンケート調査報告~」
エスケー化研(株) 高山美幸
11:25
6.「景観条例用マンセル値に見る屋根材の色彩」
サンスター技研(株) 萩原京子
11:40
全体概説
閉会挨拶:副主査 萩原京子
11:50 終了
島根県江津市 かつて石州瓦を北前船で全国にその名を馳せた波子港の瓦屋根群に高い誇りと栄華を偲ぶ.。
Ⅱ部 招待講演
「屋根・俯瞰景観を考える」 13:00~15:30
Ⅱ部では、招待講演後に横田氏と日原氏への質疑応答。
引き続き会場の参加者 とのディスカッションを行います。
屋根及び眺望景観の各地の状況、課題、今後に ついて意見交換の機会とし、来年に予定する屋根・眺望景観のシンポジウム及び 研究へと発展させたいと考えております。
多くの方のご参加をお待ちしております。
13:00
開会挨拶
開会挨拶:主査 高山美幸
司会:杉山朗子
13:05
屋根と眺望景観からみる地域特性と景観形成の取り組み
横田宜明氏
13:55
“日本”が足りない日本の景観
~景観づくりに国際的スタンダードはあり得ない~
日原もとこ氏
14:35 休憩
14:45
パネラー&会場 ディスカッション
パネラー : 横田宜明氏 ・ 日原もとこ氏
司会:高山美幸
15:25
閉会挨拶 : 成田イクコ
15:30 終了
講演内容 ・ 講師紹介
演題 1
屋根と眺望景観からみる地域特性と景観形成の取り組み
講師
横田 宜明(よこた よしあき)氏 株式会社エイト日本技術開発
内容
2004年景観法以降、行政による景観計画の策定が進み、歴まち法による 地方都市の歴史性を活かした景観形成、インバウンド等の観光振興を図る まちなみ整備が進んでいます。瓦屋根の連なるまちなみや地域の色・素材 を活かした景観形成、眺望を保全する景観形成についてご紹介します。
経歴
1954年東京都渋谷区生まれ、1979年東京都立大学卒業。
以後40年間、土木コンサルタントにて都市計画の調査計画設計に携わる。
2004年岡山勤務以降、地域特性を活かした景観計画策定に携わる。2015年から東京勤務。
社外では、NPO法人倉敷町家トラストの技術支援を行っている。
演題 2
"日本" が足りない日本の景観
〜景観づくりに国際的スタンダードはあり得ない〜
講師
日原もとこ(ひはら もとこ)氏
(風土・色彩文化研究所 主宰/東北芸術工科大学名誉教授)
内容
豪州国留学体験から目覚めた日本の伝統的美意識への気付きに始まり、 本年、傘寿を迎え、終活としての胎内回帰へ向かう美しい日本への願望を語らせて戴きたく思っております。
留学から帰国した際に荒廃した街並みに風景に大変ショックを受けました。
我が国が刻んだ歴史文化を忘れ、捨て去った形骸が延々と続きました。
先人が築き上げた固有文化が微塵も残っていなかったのです。
国立研究機関に31年間勤務した人間として、私は何をなすべきか・・・ 未だに正解は有りませんが、はっきりしている事は、日本固有の積み重ねた美意識に胸を張って主張すべきだということです。
経歴
広島出身、高校2年より東京へ移住。 元、通産省工業技術院製品科学研究所 (現在、産総研に改称)主任研究官を経て平成2年より東北芸術工科大学教授に就任。
平成17年定年退職同大名誉教授。 現在、風土・色彩文化研究所の看板を掲げ、地域色と東アジアー日本の ルーツに関心をもつ。
アジア文化造形学会初代会長を4年間務める(2016,3月~2018,9月) 現在も山形ー東京間の二重生活を継続。
日本デザイン学会名誉会員、日本インテリア学会名誉会員 日本色彩学会環境色彩研究会顧問
伝承文化支援研究副センター長として、東北の様々な伝承文化の支援活動中。
山口県柳井市 白壁と入道雲に金魚の赤が映える。ああ~庇が恋しい・・・
広島県呉市 心眼
沖縄県竹富町(竹富島)屋根にはシ-サー!石垣島から船で10分位。お出かけください!
東京都 日本の屋根「富士山」が見つめ続きけてきた江戸~現代の東京とは・・・
「江戸一目図屏風(えどひとめずびょうぶ)」
協力 ZIPANG-2 TOKIO 2020 編集局文責
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