このたびの平成30年 7月豪雨、9月台風21号並びに北海道大地震により、亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
灯りに映し出された黄金色の輝き、木のぬくもりを感じる南部一之宮・櫛引八幡宮の
「国宝 御正門」
「国宝 御本堂」左甚五郎作 木鼻 獅子
国宝赤糸威鎧「菊一文字」・国宝白糸威褄取鎧
櫛引八幡宮の文化財
鎌倉時代以来の由緒をもつ南部一之宮・櫛引八幡宮には、その歴史と格式にふさわしくすばらしい宝物が数多く所蔵されています。
中でも 国宝赤糸威鎧「菊一文字」・国宝白糸威褄取鎧を はじめとする国宝2領、国重要文化財3領の鎧はわが国甲胄工芸を代表するもので誠に壮観であります。
そのほか、9面の舞楽面、太刀1振、鰐口2口など中世以来の文化財を伝え、社殿も江戸前期盛岡南部藩主によるもので、八幡宮全体が文化財であり、
「国宝 本殿」秋季例大祭前夜祭
天明八年(1788)、幕府巡見使に随行した古川古松軒はその旅行記『東遊雑記』に、
「八戸より一里半西南に八幡村あり。この所に古跡の八幡宮の社塔あり、1039石御領主南部候よりの御寄付あり。この社に宝物数多にて、右の内に新羅三郎義光公の甲胄あり。惣金の銅物にてあたりも輝くばかりなり…
噺し伝えにもかく黄金のみに制せし甲胄あること聞かず。ゆえあるべし。外にも3領あり、よき甲胄なり。太刀も多く、餝りも念の入りし拵えなり。宝物の数かずありて真物のよきものばかり揃いし所は、江戸を出でしより当八幡宮の宝物第一にて、世にめずらしき物を一目せしことなりし。」
と記し、絶賛している。
国宝 赤糸威鎧 (あかいとおどしよろい)
兜・大袖付附唐櫃 鎌倉時代
大袖と兜に菊一文字の飾金物があり、「菊一文字の鎧兜」としてあまりにも有名であります。
鎌倉末期の方式になる典型的な鎧でほとんどあますところなく装飾された菊籬金物の意匠は精妙をきわめ、技法もまた峻勁緻密であって、鎌倉時代金工芸術の特色を最もよく発揮しています。
春日大社の「赤糸威鎧(竹に雀虎金物付)」とならんで、装飾金物の豪華な点において現存甲胄の双璧と称されています。
国宝 白糸威褄取鎧 (しろいとおどしつまどりよろい)
兜・大袖付附唐櫃 南北朝時代
紫・薄紫・黄・萌黄・紅糸をもって褄取りを施した白糸の威毛は気品に満ち、全体の形姿も端正で、南北朝時代武将の心ばえがしのばれる名品であります。
現存鎧中大形の部類に属するもので、作技も優れ、保存もよく、南北朝時代の代表的な鎧とされています。
南部信光公が後村上天皇から拝領したものと伝えられています。
県重宝 舞楽面 陵王 (ぶがくめん りょうおう)
兜・大袖付附唐櫃 南北朝時代
陵王は羅陵王とも蘭陵王とも呼ばれ、金色の肌で、頭上に首をもたげた龍をつけています。
陵王は中国北斉の武将の名で、怪異な面をつけてよく敵を破ったところから作られた舞といわれ、本来は戦勝を祝うめでたい舞であったが、水の神である龍をつけているところから雨乞いの舞として盛んに舞われました。
この陵王面は吊顎で、目は共彫り、龍が前足を額においてふんばり、炎髪は上部を波形に造り、金色の彩色も良く残っています。
国宝館について
国宝 赤糸 威 鎧兜大袖付 附唐櫃ほか重要文化財・県重宝・市文化財など計25点の文化財を収蔵・展示しております。
親子・ご夫婦で楽しめる 鎧、巫女衣装着用体験
当宮にあります鎧、巫女衣装を体験着用することが出来ます。
詳しくは櫛引八幡宮 社務所(TEL:0178-27-3053)までお問い合わせ下さい。
【着用体験】 大人用・子供用有り
【料 金】 1人:1,000円 ペア:1,500円
※天気の良い時は、外での写真撮影も可能です。
ご案内
【館 内】
旧国宝館よりも大幅に広くなり、文化財を落ち着いた空間のなかでゆっくりご覧いただけます。また、音声解説は日本語と英語でのご案内です。
【床面積】214.2平方メートル(64.82坪)
【開館時間】 9:00~17:00
【入館料】
大人:400円/中・高校生:300円/小学生:200円/幼児:無料
【団体入館料】
大人:300円/中・高校生:200円/小学生:100円/幼児:無料
カッパ提灯絵付け体験&八幡馬絵付け体験
詳しくは櫛引八幡宮 社務所(TEL:0178-27-3053)までお問い合わせ下さい。
2019年のために
厄払い(厄祓い・厄除け)
日本には古来から人生の節目を「厄年」として忌み慎む習慣があります。厄年とは一生のうち何らかの厄難に遭遇する恐れの多い年齢をいい、医学の発展した現代においてもなお、万時に慎まねばならない年齢として人々に意識されています。
厄年とする年齢は、一般的に数え年で男性は25歳、42歳、61歳。女性は19歳、33歳、37歳です。中でも男性の42歳と女性の33歳は「大厄(たいやく)」です。厄年の前後も「前厄(まえやく)」「後厄(あとやく)」とされ、特に忌むべき年齢といわれています。厄年は現代の生活にもあてはまる人生の転換期であり、肉体的にも精神的にも調子を崩しやすい年齢といえます。
厄の時期は、人生の中でも、体力的・家庭環境的・社会的に転機または、災難に遭いやすいとして、忌み慎まれています。厄年の方はなるべく早く厄払いのお祓いを受けましょう。お祓いにかかる時間は通常20分です。
また、心配事・悩み事・病など厄祓いの時期でなくても、家内安全・心願成就などご祈願できますので、ぜひご相談ください。
南部一之宮・櫛引八幡宮「厄年早見表」
平成31年(2019年)厄年早見表
いずれも数え年齢
(今年満年齢に誕生日前の方は2歳、誕生日過ぎの方は1歳を足すと数え年齢が得られます)
【男性】
前厄 1996年(平成 8年生)24歳
厄年 1995年(平成 7年生)25歳
後厄 1994年(平成 6年生)26歳
前厄 1979年(昭和54年生)41歳
厄年 1978年(昭和53年生)42歳
後厄 1977年(昭和52年生)43歳
前厄 1960年(昭和35年生)60歳
厄年 1959年(昭和34年生)61歳
後厄 1958年(昭和33年生)62歳
【女性】
前厄 2002年(平成14年生)18歳
厄年 2001年(平成13年生)19歳
後厄 2000年(平成12年生)20歳
前厄 1988年(昭和63年生)32歳
厄年 1987年(昭和62年生)33歳
後厄 1986年(昭和61年生)34歳
前厄 1984年(昭和59年生)36歳
厄年 1983年(昭和58年生)37歳
後厄 1982年(昭和57年生)38歳
◆ 絵馬を書き八幡様にお参りし、願いを届けましょう ◆
絵馬とは…
古来より馬は神様の乗り物であるという信仰があり、祈願や願いが叶ったお礼として生きた馬を神社に奉納していました。しかし、簡単に馬を奉納することができなくなり、その代わりに馬の絵を描いたものを奉納したのが始まりと言われています。現在ではさまざまな絵馬があり、祈願だけではなくお礼の意味も込められています。
開運招福・スポーツ上達・身体健康・必勝・病気平癒・商売繁盛・心願成就・事業繁栄・試験合格・交通安全・縁結び・安産・復興
授与品のご案内
櫛引八幡宮限定
櫛引八幡宮御朱印
本日はこれにて終了とし、続きは次号といたします。
尚、次号は最終話となります。
(ご紹介したいことが沢山あり次号で終われるかどうか・・・)
気象庁によると台風24号が日本列島を縦断する可能性が高くなりました。
くれぐれもお気を付けください。
続く・・・
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
南部一之宮 櫛引八幡宮 〒039-1105 青森県八戸市八幡字八幡丁3 TEL:0178-27-3053
青森県観光国際戦略局誘客交流課〒030-8570青森市長島1-1-1 TEL:017-734-9384
公益社団法人 青森県観光連盟〒030-0803青森市安方1-1-40 TEL:017-735-5311
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