ZIPANG-2 TOKIO 2020 ~南部一之宮 櫛引八幡宮~ 「櫛引八幡宮の建築のご紹介と昔話(その3)」

このたびの平成30年 7月豪雨、9月台風21号並びに北海道大地震により、亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。


櫛引八幡宮は、盛岡藩の総鎮守としてさかえた神社で、青森県八戸市の西方郊外に位置します。
本殿など現在の各社殿は、正保二年~慶安元年(一六四五~八)に盛岡藩の直営で造営が行われた。 三間社流造で、各部を彫刻と極彩色で飾った華やかな意匠をもつ本殿や、東日本で類例の少ない春日造社殿の末社春日社本殿(前号にてご紹介)をはじめとして、同時代の建物が群としてのこっていることが大変に貴重です。
 

旅の途中で八幡様へ「道中、感動以外何も起こらないようにお守りください」

八幡様の「おこもり祭」で、今年一年のご家族の安泰を祈願

左甚五郎のふるさと「飛騨」。飛騨荘川の里の獅子踊りでは、獅子に頭を咥えて貰うと健康で長生きできるそうですが…さて、お願い事は・・・

秋季例大祭はクライマックスへ…

櫛引八幡神宮に静けさが戻り、いつしか夜の帳がおり、やがて参詣の人々の朝を迎える


それでは、昨日の続きから~


櫛引八幡宮は、鎌倉時代より南部藩(青森県南部・岩手県北部)の総鎮守として、多くの人々に尊崇されてきました。また、所蔵の国宝・赤糸威鎧をはじめとした宝物、国指定重要文化財の御本殿など、八幡宮全体が文化財となっております。 


昔話(櫛引八幡宮ものがたり)

八幡の伝説


昔から踊り継がれている八幡様境内の盆踊り

 

櫛引八幡宮

【境内】
用地は約5万3千平方メートル(1万6千余坪)であり、神域内には樹齢数百年を経た老杉が立ち並び、古来より「八幡山」と呼ばれ、親しまれております。

【八幡様のお正月】
お正月には初詣の参拝の方々が長蛇の列をつくり、0時ちょうどに新年を告げる大太鼓が打ち鳴らされると1年の幸せを願う人でごったがえします。


建物紹介(その2)


松福稲荷神社(しょうふくいなりじんじゃ)

御祭神 倉稲霊神(うがのみたまのかみ)

京都の伏見稲荷大社より御分霊を勧請し、もとは松下ライフエレクトロニクス株式会社(旧ナショナル社)に祀られていたが、平成十七年に会社が仙台に統合される為に、櫛引八幡宮に遷された。


悶破稲荷神社(もんぱいなりじんじゃ)

御祭神 倉稲霊神(うがのみたまのかみ)

神名の稲荷は、いなりの音「生成り」から来るとも云われ御神徳は稲のみならず、全ての植物はては万物の成長・商売繁盛・社業繁栄・発展である。
また、この悶破稲荷神社の御神徳として、その神社名の通り心の悶々とした苦しみや、悩み迷いを打ち破り、払って下さると云われます。


末社 神明宮

御祭神:天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)
江戸時代/一間社流造・銅板葺 元文4年(1739年)勧請 【国指定重要文化財】

本殿に向かって右側に奉られており、小さなものではあるがその形がよく整っており、見た目にも美しい社殿です。
ここに勧請されたのが元文4年(1739)と伝えており、先に見た本殿や拝殿などよりも新しい手法が見られますが、今では、八幡宮社殿として一体であります。


合祀殿

大国主神(おおくにぬしのかみ)をはじめ、十五柱の神々をあわせてお祀りしております。


長所(旧拝殿)

江戸時代/桁行七間・向拝一間・入母屋造・銅板葺 慶安元年(1648年)建立【国指定重要文化財】

舟肘木に一軒の疎垂木という簡素な造りの拝殿ではあったが、本殿に対しても建て揚げが低く落ち着いた感じで、開口部の風土性豊かな構造ともあいまって、実に、好感のもてる建物でありました。 移築後も旧姿をよくとどめており、本殿と一体のものとしてあった時の形が偲ばれるものであります。


正門

江戸時代/四脚門・切妻造・銅板葺 慶安元年(1648年)建立【国指定重要文化財】

四脚門は、平屋の門のなかで最も格式の高い形式であり、「南部一之宮」の正門として、相応しい構造形式を取っているものであり 正門は、切石の礎石を置き、木製の礎盤と唐居敷の上に建っています。


国宝館

国宝 赤糸威鎧兜大袖付 他24点の文化財を収蔵。

国宝 赤糸 威 鎧兜大袖付 附唐櫃ほか重要文化財・県重宝・市文化財など計25点の文化財を収蔵・展示しております。

【床面積】214,2平方メートル(64,82坪)
【館 内】旧国宝館よりも大幅に広くなり、文化財を落ち着いた空間のなかでゆっくりご覧いただけます。また、音声解説は日本語と英語でのご案内です。
【閉館日】なし(1年を通して毎日参観することができます)
【開館時間】9:00~17:00
【入館料】大人:300円/大学・高校生:200円/小・中学生:100円 (※団体割引あり)


祖霊舎

昭和42年(1967年)竣工

内部は一部が弓道場となっており、奥が祖霊舎となっている。
祖霊舎(それいしゃ)は神道式にて葬儀を執り行う神葬祭の方々の御霊璽(みたましろ)をおさめており、毎朝、祖霊等の御霊の安らかなる事と、各家の家内安全・子孫繁栄をお祈り申し上げています。


編集の締め切り時間が超過いたしましたので、この続きは明日、23時55分までにご紹介いたします。


続く・・・


鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使


協力

南部一之宮 櫛引八幡宮 〒039-1105 青森県八戸市八幡字八幡丁3 TEL:0178-27-3053


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。  




ZIPANG-2 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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