このたびの平成30年 7月豪雨により、亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
若狭路最大の秋祭り「放生祭」9月15日(土)~16日(日)に開催される
放生祭は、毎年9月敬老の日直前の土・日曜日に行われる小浜八幡(男山八幡)の祭礼である。旧小浜24地区が隔年で12区づつ御神輿のほか 、山車(囃子)、神楽(太鼓)、棒振り太鼓 、獅子(三匹獅子舞)の4種類の芸能を奉納する 。若狭地方最大の祭りで300年の伝統がある。古くは放生会(ほうじょうえ)(殺生を戒め、捕えた魚や鳥を放つ儀式)が行われていたので「放生祭」の名で親しまれている。
祭りの内容は、廣嶺神社の祇園祭を明治以後引き継いだものである。廣嶺神社の祇園祭は、中世京都の祇園祭の影響を受け、江戸時代から行われていたと考えられる、江戸時代には、三基の神輿が小浜八幡宮内のお旅所へ向かう時に、棒振り太鼓・神楽・三匹獅子舞が供奉した。7日後、神輿が廣嶺神社に還御する際には、小浜の町民たちは華やかな練物や山車を曳き、長大な行列をしたてて従った。
現在の「放生祭」は、明治維新後、氏子の地域割りが変わり、小浜町民は小浜八幡の例祭「放生祭」に参加することになり、御神輿のほか、山車(囃子)、神楽(太鼓 )、棒振り太鼓、獅子(三匹獅子舞)の4種類の芸能を奉納するようになり、明治中期からは徐々に賑わいを取り戻し、現在に至っている。
約三百年続く、若狭地方最大の秋祭り。
山車
飛鳥区の舞台型山車を除きすべて屋根付き二階造り、一階の前部に出囃子を張り出す。10数曲から20数曲の囃子を持ち、一階には大太鼓・小太鼓、二階には笛の囃子方が乗り込み道行きする。
神社や各区の本陣前では、出囃子で子供2人が小太鼓を打つ。江戸時代、祇園祭礼の頃の山車は、 「布袋山」・「大黒山」・「行者山」等人形を飾った山車であった。
獅子
老若二匹の雄獅子と一匹の雌獅子が、笛と歌に合わせて、胸につけた締太鼓を打ちながら舞う。この三匹獅子舞は藩主酒井忠勝が旧領地の武州川越から演者を連れてきたもので、江戸時代の祇園祭礼には武家「関東組」の人々によって演じられていた。明治維新以後、一番町(雲浜獅子)と、この放生祭に奉納する4区が習い伝え伝統を守っている。
神楽
神楽の本屋台には獅子頭が載るが、獅子舞はなく、優雅で繊細な音律の神楽獅子を聞かせる。本屋台の大小二つの太鼓と笛の囃子で道行きし、神社や各区の本陣では、前屋台の二つの小太鼓と笛の囃子を奉納する。江戸時代の祇園祭礼の頃から中西町(現鹿島区)の「神楽太鼓」として出ており、他の4区も鹿島区から伝習したといわれている。
大太鼓
直径90cm近い大きな太鼓と5 ~ 7個の鉦による大音響の囃子に合わせて二人一組または三人一組の棒振りが勇壮に立ち回る。また、子供や青年が披露する大太鼓の曲打ちも見処 。最も歴史の古い住吉区の大太鼓は先頭に傘鉾が行く。一団で動いていく姿は京都祇園祭に出る綾傘鉾や四条傘鉾に似ている。
神輿
放生祭にでる唯一の神輿で、二年に一度、八幡神社の御神体を奉載して氏子各地を巡る。もともと八幡神社にあったものを香取区が譲り受け、巨費を投じて修理をした。
八幡神社
旧市街の氏神を祀る神社で、現在の建物は鎌倉時代の初めに建てられたもので、毎年9月には若狭最大の秋祭り「放生祭」が1200年以上続いている。5種類の出し物が毎年12区ずつ交代で練り歩き、太鼓や山車の競演は最大の見どころとなっている。
JR小浜駅より徒歩15分舞鶴若狭自動車道小浜ICから車で8分 福井県小浜市小浜男山9
さて!今年の12区は?
交通アクセス
【電車利用】
●JR大阪駅~近江今津駅~小浜 約2時間15分
●JR名古屋~敦賀駅~小浜駅 約2時間30分
●JR東京駅~米原駅~敦賀駅~小浜駅 約4時間
地図
小浜の懐かしい思い出
明治→大正→昭和→平成→(?)。来年は新たな元号が誕生する。
益々昭和は遠くなっていく。そんな昭和の古い?懐かしい話。
昭和40年代~50年代にかけ(よく考えてみるとなんと50年も前?)小浜には月に2回くらいのペースで出かけた。
現在の様にノンストップの高速道路はなかった時代である、足はほとんど車だった。高山に用事のある時には、飛騨街道を走り、高山~富山~金沢を経由して福井へ、さらに敦賀を通過して五木ひろしさんの生まれ故郷を左手に観て(当時、故郷の小学校にオルガン?ピアノだったか寄贈されたことが大変話題になっていた。)三方五湖を右手に一路「小浜」をめざした。
一方、滋賀に用事のある時には、長浜~彦根~八日市~栗東~大津~高島で用事を済ませ、途中まで琵琶湖の西岸を北上、今津からルート303をひた走る・・・とはいかず、当時は地道で崖に近いようなしかも山賊でも出そうな山道で、居眠り運転でもしようものなら、谷底に真っ逆さま?だったように記憶している…。行きはよいよい帰りは怖い・・・とはよく言ったもので、山道なので灯りもなく真っ暗で、頼りは小生の感とヘッドライトのみ…。ひょっとすると、小生が近道をするためにルート303ではなく、地図に載っていない山道を探して走っていたのかもしれない?
今回「小浜」を紹介するにあたり、遥か彼方の記憶が蘇り懐かしさがこみ上げてきた。
なかでも忘れられないのは(ご馳走にあずかった話ばかりですみません)小浜の知人が案内してくれた寿司辰という寿司屋さん(今でもあるだろうか?)の握り寿司の美味しかったこと、シャリの味といいネタは大きくて締まって新鮮なこと。小浜に何度も通った用件は忘れても、忘れられない寿司の味!だった。
放生祭の懐かしい角兵衛獅子。何となく昔の個性を残していて、鞍馬天狗(知らない?あっそう)かあの寅さんが現れそうな雰囲気。
いつまでも残して欲しい放生祭!
次号では若狭の国「小浜」の見どころを紹介します!
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
協力
小浜市役所 〒917-0078 福井県小浜市大手町6−3電話: 0770-53-1111(商工観光課)
若狭おばま観光協会 〒917-8585 福井県小浜市大手町6-3TEL 0770-53-1111
※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。
0コメント