このたびの平成30年 7月豪雨により、亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
オレンジ色の奥会津金山赤カボチャ
特に金山町産は品質が高く、福島県内では「奥会津金山赤カボチャ」としてブランド化しており、高級食材として認知されています。
一部の農家では「吊下げ式」で栽培します。地面に触れないので表面がきれいに仕上がり、日光をまんべんなく当てることで美しいオレンジ色になります。
地域の特性を活かしたブランド戦略
地域団体商標マーク 模倣品や類似品対策にも
今や海外から、2800万人もの人々が日本を訪れ、日本各地の素晴らしい文化や美しい自然などに触れられるようになっている。こうした大きなインバウンド需要が見込まれる今こそ、日本各地の素晴らしい名物をアピールする絶好の機会だ。
「地域の旗印」となるブランドへの第一歩
皆さんは、地域の名産品やサービスを「地域ブランド」として適切に保護することで信用力が維持でき、競争力の強化や地域経済の活性化につなげられることをご存じだろうか。「地域の名称」と「商品(サービス)名」等を組み合わせて「地域団体商標」として登録する方法だ。
地域団体商標マーク
地域に根ざした団体からの出願などが登録の条件だが、登録されると商品パッケージや広告などに地域団体商標マーク(上記マーク)を表示することが可能となる。これにより地域の名物として商品の更なるPRや、模倣品や類似品の流通防止などになる。
630件を超える登録が
2018年7月末までに、農業水産物、伝統工芸品、温泉、ご当地グルメといった幅広い分野において、631件の地域団体商標が登録された。利用者の方々からは、「商品のブランド価値が向上し、単価がアップした」、「模倣品対策をすることができ、ニセモノを排除することができた」など多くの声が寄せられている。
さらなる普及・活用促進に向けて
現在、地元の大学生が地域団体商標を取得した団体を取材し、その魅力を「instagram(インスタグラム)」で発信する試みや、新商品や新ビジネスのアイデアを検討する「東海・北陸 地域ブランド総選挙」を開催している。このような取り組みを通じて、引き続き、地域商標団体制度の普及に努めていきたい。
『東海・北陸 地域ブランド総選挙を開催します』
大学生のちからで新たな地域ブランドの魅力を発掘・発信・発展
特許庁及び関東・中部・近畿の各経済産業局は、地域ブランドの構築・保護に資する「地域団体商標制度」の更なる普及・活用促進に向けて「東海・北陸 地域ブランド総選挙」を開催します。
地元の大学生が地域団体商標を取得した団体を取材し、その魅力を「instagram(インスタグラム)」で発信するとともに、新商品や新ビジネスのアイデアも検討します。
1.目的・趣旨
「地域団体商標」は、地域ブランドを適切に保護することにより、信用力の維持による競争力の強化と地域経済の活性化を支援することを目的としており、平成30年6月末現在、631件が登録されています。
特許庁及び関東・中部・近畿の各経済産業局は、一般消費者及び地域団体商標の取得を検討している団体への制度普及、並びに、地域団体商標の更なる活用促進を目的として、「東海・北陸 地域ブランド総選挙」を開催します。
2.開催概要
(1)参加団体・参加大学
「東海・北陸 地域ブランド総選挙」に参加する団体・大学は下記のとおりです。
都道府県 大学 団体 地域団体商標
愛知県
名古屋大学
NPO法人みんなで豊川市をもりあげ隊 豊川いなり寿司
愛知県陶器瓦工業組合 三州瓦
豊橋商工会議所 豊橋カレーうどん
石川県
金沢星稜大学
能登ふぐ事業協同組合 能登ふぐ
特定非営利活動法人小松うどんつるつる創研 小松うどん
岐阜県
岐阜大学
美濃和紙ブランド協同組合 美濃和紙
めぐみの農業協同組合 ひるがの高原だいこん
協同組合飛騨木工連合会 飛騨の家具/飛騨・高山の家具
静岡県
日本大学 国際関係学部
函南東部農業協同組合 丹那牛乳
静岡文化芸術大学
JAとぴあ浜松 三方原馬鈴薯
静岡大学
由比港漁業協同組合由比桜えび
富山県
富山国際大学
魚津漁業協同組合 魚津バイ飯
富山大学
伝統工芸高岡銅器振興協同組合 高岡銅器
福井県
福井県立大学
小浜市食品加工協同組合 若狭かれい
福井大学
芦原温泉旅館協同組合 芦原温泉/あわら温泉
三重県
三重大学
三重県組紐協同組合 伊賀くみひも
三重県鋳物工業協同組合 くわな鋳物
鈴鹿大学
伊勢形紙協同組合 伊勢型紙
(2)大学生による取材
8月上旬頃から大学生による参加団体への取材を開始します。また、取材先の団体が今後展開し得る、新商品や新ビジネスのアイデアを検討します。 9月上旬頃から大学生による発信を開始します。取材を通じて得られた、取材先の団体の魅力を「instagram(インスタグラム)」で発信します。
※投稿画像には右の地域団体商標マークのスタンプが押される予定です。
(3)東海・北陸 地域ブランド総選挙
「instagram」における発信の内容や「いいね!」の数、新商品や新ビジネスのアイデア等をもとにした審査により、決勝戦に進む参加団体と大学生によるチームを10チーム程度決定します。
決勝戦では、各チームがプレゼンテーションを行います。その内容により、最優秀賞(仮称)他、各賞の受賞チームを決定します。
<決勝戦概要>
日時:平成30年12月(平日)開催予定
会場:愛知県名古屋市内
3.(参考)地域団体商標制度について
地域の事業協同組合や商工会、商工会議所、NPO法人等が使用する「地名+商品(サービス)名」からなる商標について、一定の要件を満たした場合に登録を認める制度です。
※地域団体商標制度の概要、及び全国で登録された地域団体商標の詳細について
地域団体商標制度
「地域団体商標」は、平成18年の制度創設以来、「地域の旗印」となるブランドを確立するための第一歩として、地域の産業発展に活用されてきました。
最近登録になった新しい地域団体商標をご紹介します!
北海道「今金男しゃく」 (今金町農業協同組合)
「今金男しゃく」は採種の種となる原種までも当町で栽培し親子三代を今金町で管理し ている。
今金町の生産者はこの徹底管理された種芋を必ず使用することとなっており、 生産者は種馬鈴薯に適さないものがないか、頻繁に畑の中を歩いて回り、少しでも適さな い株があった場合には容赦なく抜き取る。
収穫の際にはどの馬鈴薯も収穫は丁寧に行う為、傷がつかず外観品質もとても綺麗であ り、出荷前には必ず風乾貯蔵を行う為、皮剥けも少ない。
また、食用馬鈴薯収穫前に必ずライマン価測定を行い、基準の 13.5%以上を満たさな い馬鈴薯の圃場については、収穫を行うことは出来ず、ライマン価が上がるまで待ち続け る。
ライマン価が高いとホクホクとした男しゃくとなり、消費者はどの今金男しゃくを購
入しても当たり外れなく一定品質の男しゃくを購入出来る。この生産者のたゆまぬ努力
によって大都市圏の目の肥えた消費者に選ばれている。
福島県「奥会津金山赤カボチャ」(金山町商工会)
奥会津金山赤カボチャは、濃いオレンジ色の皮と、お尻の部分に大きな「へそ」を持つ、 大変目立つ外観をしています。カワイイので、販売所でも一目でわかるんですよ。
しかし、特徴は外観だけではありません! 一般的なカボチャよりもさらにコクのある甘みを持ち、肉厚でホクホクとした食感があ ります(甘みがさらに強いものは、「しっとり」してきます)。
その食味の実現のため、生産団体が、栽培マニュアルにより品質を徹底的に管理していま す。さらに、出荷前には厳格な検査を行い、合格品にのみシールを貼り付け出荷しています。
赤カボチャはその甘みにより保存しにくく、8月中旬から9月中旬の約 1 か月程度で販
売終了となってしまいます・・・ 生産量も少ないため、お早めにお買い求めください!
福島県「伊達のあんぽ柿」(ふくしま未来農業協同組合)
伊達のあんぽ柿は、福島県の県北に位置する伊達地域が発祥の地であり、その歴史は 90 年以上にも及びます。また、「あんぽ柿」の名前の由来は、柿を天日で乾燥させているもの を「天干し(あまぼし)柿」と呼んでいたのが変化して「あんぽ柿」と呼ばれるようになったと言い伝えられております。
伊達地区管内では、約 750 軒の 農家が生産・加工をしており、受け継がれた伝統を引き 継ぎ、手間をかけて自然の美味しさを作り上げています。
また、特徴としては「色が鮮やかなオレンジ」であること、「上品な甘さ」そして「中が 半生でトロリとした食感」であるということが挙げられます。これは、皮むき後に硫黄で 燻蒸し、伊達地域特有の冷たい風に当てることで、生まれるものです。
柿を吊るした干場は「オレンジ色のカーテン」のようであり、伊達の冬の風物詩として
今もなお受け継がれています。
富山県「魚津バイ飯」(魚津漁業協同組合)
魚津は古くからかご漁業が盛んなところです。バイを獲る漁師が賄いで作って家で食べて
いた漁師飯がバイ飯です。また、地元ではバイは「倍倍」の語呂合わせから縁起物としてお
めでたい席にも使われています。バイの旨味がたっぷりの出汁の効いた煮汁と幸せと共に
炊き込んだご飯が魚津バイ飯です。
島根県「松江しんじ湖温泉」(松江温泉旅館協同組合)
宍道湖(しんじこ)の北側湖畔に面し、地下 1,250m 以上からこんこんと湧き出す効能豊富な高温(77 度)の天然温泉です。文豪小泉八雲がこよなく愛したといわれる、四季折々に
変化する宍道湖を眺めながら贅沢な時間が過ごせるお宿が並びます。泉質はナトリウム・
カルシウム—硫酸塩・塩化物泉で、神経痛、関節痛、冷え症、慢性婦人病などに効果があり
ます。無色透明でさらりとした温泉は肌なじみがよく、肌がしっとりします。
島根県「石州和紙」(石州和紙協同組合)
地元の楮(こうぞ)を主に使用し、原料処理から製品まで一貫して、行っています。 手漉きで作られる紙、紙から作り上げる紙製品など、様々な商品があります。
1300年の歴史を受け継ぎ・伝える石州和紙です。
あなたの村や町の素晴らしい名物をブランド化してアピールする絶好の機会です。
きっと身のまわりに何かある筈です。あなたの村や町では日常過ぎてこんなものはと、思われているものが他の村や町では大変貴重で珍しい。もう一度、身の周りを見つめ直してみましょう。
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
今金町農業協同組合(北海道) 電話:0137-82-0142
道の駅「奥会津かねやま」(福島県)電話:0241-55-3334
ふくしま未来農業協同組合 (福島県)電話:024-575-0112
魚津漁業協同組合 (富山県)電話:0765-24-0068
魚津市観光協会(富山県)電話:0765-22-2244
松江温泉旅館協同組合(島根県)電話:0852-21-7889
石州和紙協同組合(島根県)電話:0855-32-1166
経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
特許庁 〒100-8915 東京都千代田区霞が関3丁目4−3電話: 03-3581-1101
※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。
0コメント