このたびの平成30年 7月豪雨により、亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
北海道の南西部に位置し、北海道文化発祥の地といわれる江差町。
江戸期のニシン漁最盛期には「江差の五月は江戸にもない」といわれる程繁栄を極め、北前船交易によりもたらされた江差追分などの伝統芸能や生活文化が数多く伝承されています。
また、江差沖で座礁沈没した江戸幕府の軍艦「開陽丸」が復元され、幕末のロマンを漂わせています。
① かもめ島
自然と伝説につつまれた島「かもめ島」
かつて、かもめ島がまだ弁天島と呼ばれていたころ、天然の良港を築くこの島はニシン漁や北前船交易の舞台でした。江差の歴史はかもめ島から始まったと言っても過言ではありません。
そして今、檜山道立自然公園の特別区域に指定されるこの美しい自然の小島は、江差のシンボルとして多くの人に愛され、親しまれています。海抜20m、周囲2.6kmのかもめ島。江差の朝はかもめ島からはじまります。
源義経 毛越寺 高館義経堂 蔵
化石となった今も義経を待ち続けるかもめ島の「馬岩」義経フアンは見逃せない!
かもめ島にまつわる「義経と馬岩の伝説」
かもめ島の東側、えびす浜に面した波打ち際に、白馬が首を上げ、いなないているかのように見える岩があります。
かつて奥州平泉から源頼朝に追われた義経が、いっとき江差に逃れ住んだ後、葦毛の愛馬をかもめ島に残して再び出発したのですが、馬は雨の日も風の日も海辺を離れずに義経を待ち続け、やがてそのまま化石となってしまいました。それがこの馬岩だと伝えられています。
かもめの散歩道
かもめ島には、点在する見どころをめぐる快適な散策路が整備されています。ゆっくり歩いても約2時間で一周することができます。
また、島上の散策路に整備している木柵の一部は、北海道内で生産された木材を利用し、地球温暖化防止や豊かな森林の保全に貢献する取り組みも行っています。
②街並み
歴史を生かすまちづくり「いにしえ街道」
平成元年度にスタートした『歴史を生かすまちづくり事業』。平成16年11月に街路事業が完成し、歴まち地区『いにしえ街道』としての街なみが大きく変化しました。
『景観に配慮した街なみづくり』を推進し、建物修景・案内板・電線地中化・下水道・公園整備などがほぼ終了し、今後は地区に新たな息吹を吹き込むさまざまな事業を地域と一体となって進めていくこととしています。
北前船
北海道の中でも古くから和人が訪れ、最も早く開港した港町のひとつ、江差町。
17世紀以降、日本海航路の北前船の往来を基盤に、檜材とニシン漁、ニシン取引による繁栄を築いたこの町には、数多くの歴史的・文化的遺産が残されました。
この美しく貴重な景観を後世に永く伝え、また訪れる方々に心の安らぎを感じていただこうと、歴史の香り漂う街並みの整備を進めています。
その核となるのが、中歌、姥神町一帯の旧国道沿い地区の「いにしえ街道」。
ここには明治初期まで盛んに行われた檜材とニシン取引に関連した問屋、蔵、商家、町屋、それに社寺などの歴史的建造物や史跡、旧跡が数多く残されているのです。
車をおりて気軽に散策を楽しみながら、歴史のスポットを探勝し、瓦屋根や木造家屋の素朴な美しさを愛で、ニシンそばなど郷土の味覚を味わっていただこうと、快適な散策コースの整備、休憩スポットの設置が進められています。
その一角に観光拠点となる建造物「江差町会所会館」が改修・整備され、無料休憩所などとして活用されております。
これから街をめぐるとき、またはひと息つくときにもピッタリの憩いのスペースです。
江差町歴史的景観形成建物
「江差の五月は江戸にもない」と、その繁栄をうたわれた江差町は、北海道の中でも早くから和人の往来があり、最も早く開港した港町の一つで、17世紀からの日本海航路北前船の活躍を基盤に檜材交易そしてニシン漁とニシン取り引きによる隆盛は明治初期まで続きました。
この極めて古い歴史を持つ江差には、ニシンと檜材に関連した産業建築ともいえる問屋、蔵、商家、町屋、社寺などの歴史的建造物や史跡、旧跡が数多く残されています。
江差町では、以前からこれらの歴的資源を生かして活性化を図ろうという動きがあり、町では平成元年から、特に歴史的資源が、数多く集積している下町地区の「中歌町、姥神町一帯の旧国道沿い地区」(通称いにしえ街道)をモデル地区として、総合重点的整備を行なう歴史を生かすまちづくり事業を推進しています。
町では、平成8年度に、歴史を生かすまちづくり事業の根幹をなす、歴史的街並み景観の形成のために、必要な事項を定めた「ふるさと江差の街並み景観形成地区条例及び同施行規則」を全町を対象に制定しました。
この条例の目的は、江差らしい歴史的、文化的遺産を生かした個性的な街並み景観を創ることにより、訪れる人にも町民一人ひとりにとっても魅力的なまちづくりを進め、町民生活環境の質的・精神的・経済的な向上を図ろうとするものです。
特に歴史的資源が集中して残っているこの地区を「歴史を生かす街並み景観形成地区」として指定を行いました。
更に、地区内の特に江差らしい外観を残す、土蔵や町家などを「歴史的景観形成建物」として指定し、その保全・整備を図っています。
③運動公園
④山森林
⑤田園
沿革
町名「江差」はアイヌ語「エサシ」(昆布の意)からでたものという説もありますが、諸説あるため断定できません。
安政元年箱館奉行の支配となり、明治2年7月函館県に属し、同年9月弘前県に合併され、同年11月青森県に属した。同5年開拓使函館支庁の所属となり、町役人を廃し、戸長役場を設置した。
同30年檜山支庁の設置により、その管轄となった。
同33年7月1級町村制を施行、町名を「江差町」とした。
昭和30年2月江差町と泊村が合併し、新たに江差町となり現在に至っている。
こうやって上空から見ると江差の町はシロナガスクジラのように大きく広いんですね!
まるで地上に上がった海の王者が立派な尾びれで人々を支えているようです。クジラの祖先は陸生の哺乳類だったそうです。
尾びれが横方向に伸びているのは魚にはない特徴です。(手前のかもめ島の部分ですね)
地勢
総面積109.53km2、東西10km、南北17km、中央は厚沢部町が入りこんでB型の地形となっている。中央部を厚沢部川が流れて2分し、東部は山岳が多く笹山、元山があって笹山が町境で分水嶺をなし、山ろくは丘陵になって海岸に迫っている。
この沖合500mに浮かぶ"鴎島"は自然の良港を形づくり、市街地は、この対岸に発達していて、北部は厚沢部川流域を中心に水田耕作地として発達している。
町章・町木・町花
町章
江差(エサシ)を図案化したもので、菱形の「エ」は無限の発展を示し、四つの「サ」を円形に配して円満と団結を表現したものです。
町木
ヒノキアスナロ
ヒノキアスナロは、本州の青森では「ヒバ」、長野県木曾では「明日桧(あすひ)」(木曾五木の一つ)、江差とは関係の深い石川県では「あて」と呼ばれ輪島塗の基材に用いられてきました。
町花
ハマナス
浜茄子(ハマナス)の花言葉は、「旅の楽しさ」「あなたの魅力にひかれます」・・・
どうぞ江差町で楽しい旅を・・・
交通アクセス
自動車の場合
函館 約1時間30分 70km 函館-大野-厚沢部-江差
札幌 約4時間30分 300km 札幌-八雲-厚沢部-江差
新函館北斗駅 約1時間10分 56km 北斗市-厚沢部-江差
木古内駅 約1時間 47km 木古内-上ノ国-江差
JR・バスの場合
函館 バス 約2時間 函館-江差
札幌 JR・バス 約4時間 札幌-(JR)-八雲-(バス)-江差
新函館北斗駅 バス 約1時間30分 北斗市-厚沢部-江差
木古内駅 バス 約1時間30分 木古内-上ノ国-江差
バスに関するお問い合わせ
函館バス江差営業所〒043-0065北海道檜山郡江差町字砂川9-1TEL:0139-52-0025
協力
江差町役場 〒043-8560 北海道檜山郡江差町字中歌町193-1TEL:0139-52-6716
毛越寺 〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉字大沢58 TEL:0191-46-2331
文化庁 〒100-8959東京都千代田区霞が関3丁目2番2号電話番号(代表)03(5253)4111
最近、なぜか日本は狭いようで広いな~と感じることがよくあります。
今回から紹介する北海道の江差町、かってのニシン漁や民謡等で大変に有名なところですが、名前は聞いたことはあるがどんな所か知らない、行ったこともないという人たちが多いのでは?と考え、
江差町についての本来のテーマ「江差・姥神大神宮渡御祭」を紹介する前に、まず、「江差町とは」についての関連情報を紹介しました。
続く・・・
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
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