6月18日に発生した大阪府北部を震源とする地震により亡くなられた方々に対し、心よりお悔やみを申し上げるとともに、被災された皆様に改めて御見舞いを申し上げます。
政府の地震調査委員会(東京大学教授の平田直調査委員長)は26日、今後30年以内に震度6弱以上の大地震に遭う確率を示す「全国地震動予測地図2018年版」を公表しました。それによると沖合で新たに超巨大地震が想定された北海道南東部で大幅に上昇。
昨年に比べると北海道釧路市は47%から22ポイント増の69%に、根室市が63%から15ポイント増の78%になった。
都道府県庁の所在地では、最も高かったのは首都直下地震が懸念される関東南部の千葉市で85%。横浜市は82%とかなり高い確率になった。南海トラフ地震の影響を受ける高知市は75%、同じ四国の徳島市は73%、東京・横浜と名古屋に挟まれた静岡市は70%。三大都市圏では、東京都は48%、名古屋市が46%、6月18日に被災した大阪市は56%だった。
地震災害
高い確率で発生が予想されている大地震!
30年以内の発生確率が1%未満でも発生した熊本地震(布田川断層帯・日奈久断層帯)
近い将来の発生の切迫性が指摘されている大規模地震には、南海トラフ地震、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震、首都直下地震、中部圏・近畿圏直下地震があります。
中でも、関東から九州の広い範囲で強い揺れと高い津波が発生するとされる南海トラフ地震と、首都中枢機能への影響が懸念される首都直下地震は、今後30年以内に発生する確率が70%と高い数字で予想されています。
想定される大規模地震
※発生予測確率は、地震調査研究推進本部による
想定されている大規模地震にだけ注意しておけばいいの?
世界のマグニチュード6.0以上の地震の約2割が起こっているとされる地震多発国の日本には、北海道から九州まで、わかっているだけでも約2,000もの活断層があります。このうち、近い将来に、大きな地震を起こす可能性が高い活断層が複数指摘されています。
しかし、平成28年4月に発生した熊本地震を引き起こした布田川断層帯のM7.0級の地震発生確率は30年以内に1%未満でした。
地下に隠れていて、まだ見つかっていない活断層もあるとされており、大規模な地震が発生する可能性が高いといわれている地域だけでなく、どこで、いつ大きな地震が起きてもおかしくないのです。
我が国の主な活断層
※主要活断層帯の概略位置図
(地震調査研究推進本部)をもとに内閣府作成
日本の太平洋岸の海底では、海洋プレートが陸のプレートの下に沈み込んでおり、これらプレート境界では、プレート先端が跳ね上がることでマグニチュード8クラスの海溝型地震が発生することがあります。
南海トラフ巨大地震・首都直下地震の被害想定
南海トラフ巨大地震・首都直下地震については、地震対策検討ワーキンググループ(中央防災会議「防災対策推進検討会議」に設置)が算出した被害想定によると、いずれの地震とも、東日本大震災を超える甚大な被害が想定されています。
南海トラフ地震の被害想定区域
【南海トラフ地震防災対策推進地域を含む都府県】
茨城、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、岐阜、静岡、愛知、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知、福岡、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄
首都直下地震の被害想定区域
【首都直下地震緊急対策区域を含む都県】
茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、静岡
※1想定条件は「冬・深夜、風速8m/秒」
※2想定条件は「冬・夕方、風速8m/秒」
※3平成29年3月1日現在
補足資料
マグニチュードと震度の関係
地震のエネルギーの大きさを表すのがマグニチュードです。マグニチュー ドが1増えれば地震波のエネルギーは約30倍、2増えると約1000倍に なります。
震度は、ある地点における地震動の強さの程度を表すもので、同じマグニ チュードの地震でも震源からの距離の違いや地盤の違い等によって震度は異なります。
マグニチュードと震度の関係は、電球の明るさ(ワット数)と机の上の明るさとの関係に似ています。マグニチュード(ワット数)が大きいほど、震度は大きく(机の上は明るく)なります。また、同じマグニチュード(ワッ ト数)でも、震源(電球)までの距離が近いほど、震度は大きく(机の上は 明るく)なります。
地震調査研究推進本部より
協力
内閣府 〒100-8914東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号03-5253-2111(大代表)
鎹八咫烏 記
伊勢「斉宮」の明和町観光大使
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