ZIPANG-2 TOKIO 2020「観光ビジョン実現プログラム 2018 -世界が訪れたくなる日本を目指して-(その1)」

阿寒国立公園

荘川ー白山ユネスコエコパーク

荘川地域では、自分たちで地域の課題を見つけ、課題の解決するため荘川地域の個人、事業者、行政が力を合わせてみんなでまちづくりを進めるという「協働のまちづくり」を推進しており、「豊かな自然と文化に誇りを持ちいつまでも住み続けたいと思うまち」というビジョンのもと、地域に住み続けたいという思いを育てるための活動を行っています。
高山市は面積が日本一広い市で、西部の荘川地域が白山ユネスコエコパークに含まれています。
荘川地域は白山の南東側に位置し、白山への登山道こそないものの、白山神社が7社あり、白山信仰が地域に根付いている。
旧荘川村の村民憲章では「わたくしたちは、霊峰白山を仰ぎ、清流庄川の源に住む荘川村民です。」と制定し、白山がもたらす自然に感謝し、美しく豊かな郷土を築くことを目指して生活してきました。
現在は、「荘川町まちづくり協議会」と高山市が連携し、荘川町のまちづくりビションである「豊かな自然と文化に誇りをもちいつまでも住み続けたいと思うまち」のもと、荘川ならではの特色や荘川らしさ(自然、景観、文化、雪国ならではの暮らし、人柄)を見つめ直し、地域に誇りをもち、地域が一丸(協力)となって守り生かしながら、荘川を維持するための取り組みを進めています。

-世界が訪れたくなる日本を目指して-

政府は、昨年9月から本年6月にかけて、8回の「観光戦略実行推進タスクフォース」を開催し、2020年訪日外国人旅行者数4,000万人等の目標の達成に向け、急速に進む個人旅行化と、それに伴う地方への展開、体験型観光への関心といったインバウンドの変化に対応した高次元の施策の具体策について、有識者の意見を聞きつつ、検討を重ねてきました。
その検討を踏まえ、平成30年6月12日、「観光立国推進閣僚会議」の第9回会合において、「観光ビジョン実現プログラム2018」(観光ビジョンの実現に向けたアクション・プログラム2018)を決定しました。 

プログラム2018は、観光ビジョン等を実現するための、今後1年を目途とした行動計画であり、
○魅力ある公的施設・インフラの更なる公開・開放
○文化財の多言語解説の充実、VRの活用による魅力発信
○国立公園のナショナルパークとしてのブランド化の更なる展開
○ナイトタイム、ビーチの活用など新たな観光資源の開拓
○顔認証など最先端技術を活用した出入国の迅速化
○新幹線における無料Wi-Fi環境の整備など、世界水準の旅行サービスの実現
○欧米豪を中心とするグローバルキャンペーンの推進
○地域のDMO(観光地域づくりの舵取り役を担う法人等)の育成強化など、既成概念にとらわれない大胆な施策を打ち出しました。

政府としては、プログラム2018の施策を一気呵成に実行し、世界が訪れたくなる「観光先進国」の実現に向けて、政府一丸、官民一体となって取り組む計画です。



日光国立公園


はじめに

観光は、本格的な少子高齢化・人口減少を迎える中で、真に我が国の地方創生の切り札、 成長戦略の大きな柱です。こうした認識の下、2016 年3月に策定した「明日の日本を支える観光ビジョン」において、2020 年訪日外国人旅行者数 4,000 万人、旅行消費額8兆円等の大きな目標を掲げるとともに、観光を我が国の基幹産業へと成長させ、「観光先進国」の実現を図るため、政府一丸、官民一体となって取り組んでいます。

この結果、昨年の訪日外国人旅行者数は 2,869 万人、旅行消費額は 4.4 兆円と5年続けて過去最高を記録しました。いよいよ 2020 年 4,000 万人という政府の目標が視野に入ってきました。

今後、観光ビジョンの目標の確実な達成に向けては、増加する個人旅行者のニーズに的確に対応し、地方への誘客を更に推し進めることや、「モノ」消費から「コト」消費への移行を踏まえ、インバウンド消費を更に拡大していくことが重要であると考えています。

こうした問題意識から、昨年9月から本年5月にかけて「観光戦略実行推進タスクフォー ス」を開催し、魅力ある公的施設・インフラの大胆な公開・開放など「観光資源の保存と活用のレベルアップ」、新幹線における無料 Wi-Fi 環境の整備など「世界水準の旅行サービスの実現」、欧米豪を中心とするグローバルキャンペーンの推進や DMO(観光地域づくりの舵取り役を担う法人等)へのコンサルティング強化など「JNTO・DMO の大胆な改革」の3つのテーマについて、有識者へのヒアリング等を踏まえ、既成概念にとらわれない大胆な施策を打ち出しました。

本年の「観光ビジョン実現プログラム 2018」は、こうした施策を中心に、観光ビジョンや 「観光立国推進基本計画」の内容を踏まえ、政府の今後1年を目途とした行動計画として策定されたものであります。

政府は、観光ビジョンの掲げた目標を確実に達成するため、新たに創設する国際観光旅客税も活用した高次元の観光施策に一気呵成に取り組み、「観光先進国」の実現に向けて、本プログラ ムを政府一丸、官民一体で着実に実行していくことを目指しています。


視点1.観光資源の魅力を極め、「地方創生」の礎に

魅力ある公的施設・インフラの大胆な公開・開放

【観光ビジョン】

○赤坂や京都の迎賓館のみならず、我が国の歴史や伝統に溢れる公的施設を、大胆に、一般向けに公開・開放。

赤坂迎賓館


赤坂迎賓館について、接遇に支障のない範囲で可能な限り、2016年4月19日から一般公開を通年で実施

・2017年度に引き続き、国賓等の接遇等に支障のない限り通年での一般公開を実施する。
・季節等に応じた特別企画やイベントとともに夜間公開を実施し、一般公開の更なる魅力向上を図る。また、旅行業者との意見交換等を通じ、ニーズの把握を図りつつ、効果的な一般公開の取組を進める。
・迎賓館の魅力を分かりやすく紹介するため、フォトガイドブックの制作を行う。
・参観料見直しに向けて、一般公開の魅力向上のための企画と合わせた試験的な取組を積み重ねた上で、検討を進める。【改善・強化】

・迎賓館前の公園に、迎賓館の魅力を内外に発信し、観光の呼び水となるカフェ及び休憩機能、トイレ等を有する施設を整備するため、2018年度から建設に着手する。【継続】
・迎賓館の魅力の内外への発信や国有財産の有効活用の観点から、迎賓館の貸出を行う「特別開館」について、2017年度に引き続き、実施事例の積み重ねを行うほか、ユーザーに分かりやすい情報提供に努める。【継続】


 京都迎賓館について、2016年4月28日から5月9日の 試験公開の結果を踏まえ、接遇に支障のない範囲で可能な限り、それ以降も一般公開を通年で実施中。

京都府迎賓館

・2017年度に引き続き、国賓等の接遇等に支障のない限り通年での一般公開を実施する。
・季節等に応じた特別企画やイベントとともに夜間公開を実施し、一般公開の更なる魅力向上を図る。また、旅行業者との意見交換等を通じ、ニーズの把握を図りつつ、効果的な一般公開の取組を進める。【継続】
・迎賓館の魅力を分かりやすく紹介するため、スマートフォン用アプリの試験運用を行う。【改善・強化】
・参観料見直しに向けて、一般公開の魅力向上のための企画と合わせた試験的な取組を積み重ねた上で、検討を進める。
・迎賓館の魅力の内外への発信や国有財産の有効活用の観点から、迎賓館の貸出を行う「特別開館」について、2017年度に引き続き、実施事例の積み重ねを行うほか、ユーザーに分かりやすい情報提供に努める。【改善・強化】


その他の公的施設についても、観光資源として価値 のあるものについて、積極的に公開

首相官邸(左:晩餐会の様子、右:見学の様子)

【首相官邸】
・「児童又は生徒を対象とする総理大臣官邸及び総理大臣公邸特別見学」について、総理大臣官邸における執務に影響の生じない範囲において毎月2日間(土曜日・日曜日)実施することとし、特に夏休み期間中の8月は、土曜日・日曜日を含む9日間実施する。【継続】

【皇居】
・引き続き、土曜日の参観を実施し、事前予約のほか当日受付も実施する。1回当たりの参観定員は引き続き500人とする。また、運用を開始した日本語・英語・仏語・中国語・韓国語・西語の音声ガイドアプリを周知・活用する。
・外国人向けの英語ガイドによる参観を新たに実施する。
・参観ウェブサイトの多言語化(日本語・英語・仏語・中国語・韓国語・西語)を行う。
・乾通りの一般公開について、春季・秋季のそれぞれで実施する。【改善・強化】

【皇居東御苑】
・引き続き、富士見多聞の公開、富士見櫓前の開放を実施する。また、三の丸尚蔵館の増築、江戸城模型の設置を順次実施する。また、運用を開始した日本語・英語・仏語・中国語・韓国語・西語の音声ガイドアプリを周知・活用するなど、引き続きガイダンス機能の強化、広報の充実等を行う。
・三の丸尚蔵館収蔵品について、他の美術館・博物館と連携しつつ、公開の拡充を図る。【改善・強化】

【京都御所】
・引き続き、通年で、参観者数制限のない一般公開を実施する。事前予約は不要とするとともに、希望者には、英語・中国語のガイド案内を実施する。また、運用を開始した日本語・英語・仏語・中国語・韓国語・西語の音声ガイドアプリを周知・活用する。
・参観ウェブサイトの多言語化(日本語・英語・仏語・中国語・韓国語・西語)を行う。
・引き続き、文化的建造物の修繕、美観への配慮といった観点に留意しながら、京都御所紫宸殿廻り回廊整備を行う。【改善・強化】

【仙洞御所・桂離宮・修学院離宮】

桂離宮


・引き続き、通年で参観を実施し、当日受付も実施する。【継続】
・参観ウェブサイトの多言語化(日本語・英語・仏語・中国語・韓国語・西語)を行う。 ・桂離宮については、1日当たりのガイドツアー回数・総定員を拡充(6回から24回、210人から480人)するとともに、外国人専用の英語ガイドツアーを新たに実施する。【改善・強化】

【御料牧場】
・これまでの実施を踏まえ、展示物の充実や地元(高根沢町)との協力を図りつつ、引き続き年4回地元外からの見学会を実施する。【改善・強化】

【鴨場】
・これまでの実施を踏まえ、展示物の充実等、見学会の充実を図り、引き続き年12回程度の地元外からの見学会を実施する。また、申込要領について見直しを行い、見学者の利便性の向上を図る。【改善・強化】

【信任状捧呈に係る馬車列】
・引き続き、信任状捧呈式の実施に係る閣議決定の期日を捧呈式の1週間前までに行うことを原則とし、手続上可能な場合には1週間前よりも更に閣議を前倒して実施することにより、広報時期を更に前倒す(原則として、国会会期中を除くこととするが、国会会期中であっても手続上可能な範囲で前倒して実施する。)とともに、 宮内庁及びJNTOのウェブサイトに加え広報媒体の多様化や情報提供先の拡大を図ることにより、周知を強化する。【改善・強化】

【造幣局本局】
・貨幣工場の見学における当日受付・事前予約制の併用及び造幣博物館の休日開館(年末年始や展示品入替日等を除く。)を引き続き実施するとともに、スマートフォンアプリや携帯型タブレットを導入するなど、多言語対応による受入環境の充実や、予約ウェブサイトにおける空き状況の表示方法の改善を図る。【改善・強化】

【首都圏外郭放水路】
・引き続き、個人見学会を平日(火~金)に加えて土曜日(月2回、1日当たり3回、各回の定員50人)にも実施する。また、民間活力を導入した施設見学会等の実施を通じた更なる見学機会の拡充と施設の観光資源化のため、首都圏外郭放水路利活用協議会において、土日祝の開放や見学会の実施回数、定員等についてのデータ収集を目的とした社会実験を、民間事業者と連携して実施する。【改善・強化】

【大本営地下壕跡】
・大本営地下壕跡を市ヶ谷台ツアーの見学経路に組み込むため、2018年度は、地下壕跡の整備・改修のために必要な工事を行う。【改善・強化】

【日本銀行】
・本店本館について、当日立ち寄った外国人
・日本人旅行者の見学を可能とするため、2016年6月に事前予約不要かつ英語にも対応した見学を開始したほか、日本語・英語に加え、中国語のパンフレットを作成して多言語案内の充実を図った。2018年度においても、これらの施策を継続し、その定着を図る。【継続】

辰野金吾の代表作で、現存する明治洋風建築のうち、最も重要なものの一つ。三階建地下一階で、外壁は石積みの内側にレンガを積む。内外ともネオ・バロック様式にルネッサンス的意匠を加味している。関東大震災で被災し、一部改造されているが、外観と一階の大部分および二階の主要部などはよく当初の形態を残している。

更なる公開・開放する公的施設について、引き続き 検討 

 ・公的施設及びインフラにより多くの人が訪れ、地域の観光振興に貢献するよう、公開・開放の拡充を図る。そのため、来訪者目線でプロモーション、コンテンツ及び公開方法を改善し、来訪者の満足度を向上させることとし、これを実現するため、民間の活用、地域との連携及び料金徴収による高質なサービス提供等の新たな手法を大胆に導入する。実施にあたっては、各省庁横断の推進体制を構築し、特にポテンシャルの高い施設・インフラ(別紙)を重点的にバックアップすることで、政府一丸となって推進する。【新規】


○地域振興に資する観光を通じたインフラの活用。 


インフラを観光資源として公開・開放する取組の充実 (公開日、時間、回数、内容充実)

 ・歴史的・文化的価値を有し、岬の風景と調和して美しい風景を生み出している灯台について、地域の観光資源としての活用を図るため、参観事業の拡大、地方公共団体による一般公開事業や各地域での活用事例の全国展開等を行う。 2018年は灯台150周年であり、地方公共団体等と連携して情報発信を行う。【新規】


民間ツアー会社が有料ツアーメイキングしやすい仕 組みの試行導入

歴史的土木インフラの活用(万世橋を活用した舟運 社会実験等)

全インフラツアーを紹介するポータルサイトの機能強化 

・ダム、橋、港、歴史的な施設等、世界に誇る土木技術等を観光資源として活用し地域振興を図るインフラツーリズムを推進する。「インフラツーリズムポータルサイト」に掲載した民間主催ツアーが2016年度には32件だったが2017年度には80件に増加しており、2018年度も土木施設を観光資源ととらえる機運を醸成するよう、ウェブサイトやパネル作成等により情報を発信し、地域が主体となった民間主催ツアーの増進に向けて、働きかけていく。また、全国の事例やノウハウを他施設に情報提供するなどして横展開を図る。【改善・強化】

<関連施策>
〇公的施設の公開・開放についての情報発信

・JNTOのウェブサイトやスマホアプリ等により、関係府省庁とも連携し、引き続き一般に公開・開放されている公的施設・インフラの情報を海外に向けて発信する。【継続】


文化財の観光資源としての開花

【観光ビジョン】 

○従来の「保存を優先とする支援」から「地域の文化財を一体的に活用する取組への支援」に転換(優先支援枠の設定など)。

○「文化財活用・理解促進戦略プログラム2020」(仮称)を策定し、文化財単体ではなく地域の文化財を一体とした面的整備や分かりやすい多言語解説など、以下の取組を2020年までに1000事業程度実施し、日本遺産をはじめ、文化財を中核とする観光拠点を全国200拠点程度整備。

日本遺産認定「祈る皇女斎王のみやこ 斎宮」

毎年6月第1週の土曜、日曜は斎宮において斎王まつりが行われる。三重県多気郡明和町


古代から中世にわたり、天皇に代わって伊勢神宮の天照 大神に仕えた「斎王」は、皇女として生まれながら、都から 離れた伊勢の地で、人と神との架け橋として、国の平安と繁栄を願い、神への祈りを捧げる日々を送った。
斎王の宮殿である斎宮は、伊勢神宮領の入口に位置し、都さながらの雅な暮らしが営まれていたと言われている。地元の人々によって神聖な土地として守り続けられてきた斎宮跡一帯は、 日本で斎宮が存在した唯一の場所として、皇女の 祈りの精神を今日に伝えている。


 【観光ビジョン実現プログラム2018】

 ・「文化財活用・理解促進戦略プログラム2020」や「文化経済戦略」を踏まえつつ、地域の文化財を一体とした面的整備等 の取組を1,000事業程度実施し、文化財を中核とする観光拠点を全国で200拠点程度整備する。文化財保護制度を見直 し、地域における文化財の総合的な保存・活用の取組への支援を充実するほか、地域の実情に応じて、首長自らがまち づくり行政や観光振興と一体となって文化財に係る施策を展開できるようにする。【改善・強化】

・支援制度の見直し 


◇地方自治体等の文化財活用事業の支援に際 し、観光客数などを指標に追加

(2017年度より、「文化遺産総合活用推進事業」において、地方公共団体が策定する事業計画の評価指標に観光客数を 追加した。) 


◇地域の文化財を一体的に整備・支援

・地域の文化財について、指定・未指定を問わず、その周辺環境も含めて一体的に保存・活用を図るため「歴史文化基本 構想」の策定・改定を支援し、策定した地方公共団体等が実施する情報発信等の取組について支援するほか、文化財保 護制度の見直しを見据えつつ、地域の文化財の総合的な保存活用に係る計画の策定を支援する。また、日本遺産につ いて、2020年までに100件程度認定するほか、地域のニーズにあった専門家の派遣の拡充による地域活性化の支援や、 メディアや民間企業を巻き込んだ日本遺産全体のPRイベントの開催等による認知度の向上、先進事例の共有等の取組を拡充することで、日本遺産による地域の活性化・観光振興を更に促進する。さらに、文化財への更なる投資につなげる好循環の創出に向けて、当時の状況を再現し、観光客が体験・体感できる取組(Living History)に係る地方公共団体における先行的な取組事例を収集し、文化財保護担当者等に対して各種会議において周知を行う。【改善・強化】


◇適切な修理周期による修理・整備

・国宝、重要文化財建造物、美術工芸品、登録有形文化財建造物及び重要伝統的建造物群保存地区の建造物の価値 を損なうことなく次世代へ継承するため、適時適切な保存修理等を実施するとともに、防災施設整備や耐震対策の充実 を図る。また、修理の機会をとらえた現場の公開や解説板の多言語化等の解説設備の充実等を促進するとともに、修理 による文化財の魅力向上等の成果を文化庁ウェブサイト等を用い広く情報発信する。【継続】


富貴寺大堂(阿弥陀堂)【国宝】豊後高田市

千年の歴史が息づく神仏習合の地「六郷満山」現在開催中!

六郷満山(ろくごうまんざん)の六郷とは、古代国東半島の来縄、田染、安岐、武蔵、国東、伊美という六つの郷を指したもの。また「満山」とは山岳仏教寺院が使う言葉で、寺院の集合を称しています。奈良時代から平安時代にかけて成立したものといわれる六郷満山。古来の山岳信仰に天台仏教や浄土思想が結びついて宇佐神宮の神仏習合がとけこみ、神と仏が混然一体となった霊地は、やがて僧たちの修行の場として次々に寺院が建立されたといわれています。 六郷満山の寺院は学問をするための「本山」、修行をするための「中山」、布教をするための「末山」という3つに分類。全盛期には、その数は65にのぼり一大寺院郡となり華やかな仏教文化(六郷満山文化)が花開きました。 国東半島は六郷満山文化の名残が今も色濃く伝えられており古仏・古刹に刻まれた千年の祈りに触れることができます。


◇観光資源としての価値を高める美装化への支援

・国宝、重要文化財及び登録有形文化財の美装化を重点的に図る事業を実施し、ユニークベニュー等の観光利用としての活用促進を図る。また、バリアフリー化を促進し、快適性や安全性を高める。【継続】


◇修理現場の公開(修理観光)や、修理の機会をとらえた解説整備への支援

・国宝、重要文化財建造物、美術工芸品、登録有形文化財建造物及び重要伝統的建造物群保存地区の建造物の価値を損なうことなく次世代へ継承するため、適時適切な保存修理等を実施するとともに、防災施設整備や耐震対策の充実を図る。また、修理の機会をとらえた現場の公開や解説板の多言語化等の解説設備の充実等を促進するとともに、修理 による文化財の魅力向上等の成果を文化庁ウェブサイト等を用い広く情報発信する。【継続】<再掲>
 

・観光コンテンツとしての質向上

◇わかりやすい解説の充実・多言語化

徳川美術館 名古屋市東区徳川町

・美術館・歴史博物館を中核とした文化クラスターの創出に向けて、訪日外国人旅行者のニーズに合わせた正確で分かりやすい情報発信等を支援するほか、美術館・歴史博物館における多言語対応を進める。【改善・強化】

・訪日外国人旅行者が観光資源としても極めて有効な文化財の魅力を十分に感じ、楽しめるような環境を、2020年までに文化財中核観光拠点200箇所を中心に整備するため、ネイティブの専門人材を活用し、先進的・高次元な多言語解説を整備する。【新規】

◇宿泊施設やユニークベニュー(※)等への観光活用の促進
(※)歴史的建造物や公的空間等、会議・レセプション・イベント等を開催する際に特別感や地域特 性を演出できる会場

・国宝、重要文化財及び登録有形文化財の美装化を重点的に図る事業を実施し、ユニークベニュー等の観光利用としての活用促進を図る。また、バリアフリー化を促進し、快適性や安全性を高める。【継続】<再掲>
 

 ◇学芸員や文化財保護担当者等に対する文化財を活用した観光振興に関する講座の新設、質の高いHeritage Manager(※)等の養成と配置 (※)良質な管理を伴う文化財の持続的活用を行える人材

 ・文化財の適切な保存・活用とともにその観光資源としての魅力や日本文化の魅力を巧みに発信できる人材を育成する ため、全国の地方公共団体の文化財担当者等を対象とした研修講座を観光振興の観点から充実させる。また、「博物館 ネットワークによる未来へのレガシー継承・発信事業」においても、観光振興に関する学芸員等の研修プログラムを引き続き実施する。【改善・強化】


 ◇全国の文化財や文化芸術活動を発信するポー タルサイトの構築

 ・試行的に取り組んできた「文化情報プラットフォーム」構想を更に進展させ、関係省庁や地方公共団体等との連携を強 化することにより文化プログラム等の情報を総合的に収集・発信するとともに、民間事業者等にも使いやすいような情報 提供の仕組みづくりを推進し、日本文化の国内外への発信を一層強化する。【改善・強化】

・我が国の文化財の情報を広く国内外に向けて発信するポータルサイト「文化遺産オンライン」に掲載されている文化財情報について、デジタル化・2次利用に向けた条件整備、多言語対応等を図り、2020年度までに国宝・重要文化財のデジ タルアーカイブ・多言語化を実施する。【新規】


◇美術館や博物館における参加・体験型教育プロ グラム等への支援、ニーズを踏まえた開館時間の 延長

・美術館・博物館における観覧者の満足度を向上させるとともに観光拠点化を推進するため、参加・体験型教育プログラ ムの充実や障害者を対象とした鑑賞支援を推進するとともに、ニーズを踏まえた開館時間の延長を更に充実(国立美術 館・博物館は一部を除き、毎週金土は20時まで開館するとともに、東京国立博物館は毎週金土は21時まで、国立西洋美術館はゴールデンウィーク、7月~9月の金土、毎月のプレミアムフライデー(月末の金曜日)は21時まで開館)する。【改 善・強化】

・独立行政法人国立文化財機構に文化財活用センター(仮称)を開設(2018年7月頃)する。同センターにおいては、全国 の地方公共団体、博物館・美術館、文化財所有者・管理者等からの相談に一元的に対応するとともに、地方や海外への 多様な要望に応えた国宝・重要文化財の活用促進や、国立博物館所蔵の国宝・重要文化財等の収蔵品のデジタルアー カイブ化の促進、文化財の高精細レプリカやVR等を活用したビジネスモデル創出等を行う。【改善・強化】


◇文化プログラムをはじめとする文化芸術活動との連携等

・試行的に取り組んできた「文化情報プラットフォーム」構想を更に進展させ、関係省庁や地方公共団体等との連携を強 化することにより文化プログラム等の情報を総合的に収集・発信するとともに、民間事業者等にも使いやすいような情報 提供の仕組みづくりを推進し、日本文化の国内外への発信を一層強化する。【改善・強化】<再掲>

・日本が誇るVR等の先端技術を駆使し、訪日外国人旅行者に日本文化の魅力を発信すべく、「文化財の観光活用に向けたVR等の制作・運用ガイドライン」を踏まえたコンテンツ制作を促進し、文化財による地域活性化や観光拠点形成等を目指す。【改善・強化】

・独立行政法人日本芸術文化振興会において、外国人のための歌舞伎や能等の鑑賞教室を開催し、外国人向けの体験プログラムや多言語ガイドの実施、字幕等の整備を通じ、訪日外国人旅行者等が日本の伝統芸能の魅力を体験する機会を充実させる。【継続】


○文化庁について、地方創生や文化財の活用など、文化行政上の新たな政策ニーズ等への対応を含め、機能 強化を図りつつ、数年の内に全面的に京都に移転。

・文化庁について、今後一層の取組強化が求められる地方創生や文化財の活用等、文化行政上の新たな政策ニーズ等 へ対応するため、新・文化庁にふさわしい組織改革・機能強化や、文化に関する施策を総合的に推進するための体制整 備等文化行政を強化しつつ、遅くとも2021年度中の京都移転を目指す。【継続】


・地域の文化資源を活用した観光振興・地方創生の拡 充に向けた対応の強化

・地域の多様で豊かな文化資源を活用した経済活性化、人材育成、まちづくり等に資する取組への支援や、観光拠点形成モデルとして決定した4地域(弘前市、高山市、篠山市、長崎市)等の文化財を中核とする観光拠点の整備を推進する ことで、観光振興・地方創生等に向けた対応を強化する。【改善・強化】


・我が国の文化の国際発信力の向上 

・地域文化創生本部において、戦略的な国際交流・海外発信を含めた文化行政に求められる新たな政策ニーズに対応するため、新たな政策課題の実態把握・分析等を行い、我が国の文化の世界への発信・交流への対応を強化する。2018年 度は、引き続き、大学との共同研究事業等を更に掘り下げ、関係者への展開を図る。【改善・強化】

・日本全国で開催されている芸術祭等を充実・発展させた我が国を代表する国際文化芸術発信拠点形成を支援する。ま た、海外のフェスティバルへの参加・出展、海外の芸術団体との共同制作等に対し支援することで、我が国の芸術活動の活性化や芸術水準の向上を図るとともに、日本文化の魅力を国内外に発信する。【改善・強化】


<関連施策>
 〇世界文化遺産の観光への活用

世界文化遺産 姫路城

・「世界文化遺産活性化事業」により、引き続き、ウェブサイトやパンフレットの多言語化による情報発信、ガイダンス機能 の強化等に資する取組を積極的に支援し、世界文化遺産の所在する地域の活性化・誘客を図る。【継続】

〇観光地域魅力創造の推進

・訪日外国人旅行者等の各地域への周遊を促進するため、地方との協働によるおおむね地方ブロック単位の連絡調整 会議で地域方針の策定や事業計画の調整を行い、DMOが中心となって行う地域の関係者が連携して観光客の来訪・滞在促進を図る、文化財を活用した取組を支援する。【改善・強化】

 〇文化芸術資源を活用した地域活性化

・地域の劇場・音楽堂等が行う文化芸術活動への支援を通じて、劇場・音楽堂等の自律的・持続的な事業改善の循環を 構築し、文化芸術に親しむことができる拠点づくりを推進するとともに、大学等において文化芸術活動を担う人材の育成 を図る。【改善・強化】


続く・・・


協力(順不同・敬称略)

観光庁 〒100-8918東京都千代田区霞が関2-1-3電話:03-5253-8111

国土交通省 〒100−8918 東京都千代田区霞が関2-1-3 電話:03-5253-8111

環境省 〒100-8975東京都千代田区霞が関1-2-2 中央合同庁舎5号館 TEL 03-3581-3351

内閣府 〒100-8914東京都千代田区永田町1-6-1電話 03-5253-2111

宮内庁 〒100-8111東京都千代田区千代田1-1電話:03-3213-1111

文化庁〒100-8959東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話 03(5253)4111

経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1電話 03-3501-1511

豊後高田市 〒879-0692大分県豊後高田市是永町39番地3(高田庁舎)電話0978-22-3100

荘川町まちづくり協議会〒501-5413 岐阜県高山市荘川町新渕430-1電話:05769-8-6005

荘川観光協会 〒501-5413 岐阜県高山市荘川町新渕446 電話:05769-2-2272

徳川美術館 〒461-0023 名古屋市東区徳川町1017 電話:052-935-6262 

三重県明和町役場 〒515-0332三重県多気郡明和町大字馬之上945電話:0596-52-7111


鎹八咫烏 記
伊勢「斉宮」の明和町観光大使


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



ZIPANG-2 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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