ZIPANG-2 TOKIO 2020~東京で海女トーク開催します~「海女漁の歴史は古く弥生時代から!海女漁の技術を  ~ユネスコ無形文化遺産への登録に向けて~」

先の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。


三重県の海女について

「海女」とは一般に、海に潜って貝や海藻などを採る職業の女性のことです。海女漁の歴史は古く、弥生時代の鳥羽市浦村の白浜遺跡からは、アワビの貝殻などが出土しています。アワビは、海に潜らないと採れないので、素潜り漁があったのではないかと考えられています。奈良の平城京に運ばれた貢納物の荷札には、現在 の志摩市大王町波切から、西暦745年にアワビが都へ運ばれたことが記されたものがあります。また、『万葉集』でも、大伴家持や山上憶良が、海女漁の様子を歌に詠んでいます。

今日は大漁のようですね!

リアス式の志摩・鳥羽の海


海女の漁獲物

鳥羽・志摩の海女漁では、アワビをはじめ、サザエ、トコブシ、イワガキ、イセエビ、ウニ、ナマコ、アラメ、ヒジキ、テングサなどを採ります。アワビの大きさが10.6cm以下のものを採取制限したり、種苗の放流など、資源の監理もも積極的に行っています。


鳥羽・志摩の海女漁の方法

鳥羽・志摩では、次の3つの海女漁の方法があります。

【フナド】
夫婦や親子などの男女の組み合わせで船に乗り、男性が滑車を使って、綱で女性を引き上げるなどの 共同作業で漁を行うもの。

【ノリアイ】
1隻の船に複数の海女が乗り合わせ、各漁場にわかれて漁を行うもの。

【カチド】
 海女が陸地から泳いでいって漁を行うもの。


平成29年3月に三重県の「鳥羽・志摩の海女漁の技術」、平成30年3月に石川県の「輪島の海女漁 の技術」が国の重要無形民俗文化財に指定され、全国的に海女漁への関心が高まっています。 三重県教育委員会では、「海女漁の技術」のユネスコ無形文化遺産への登録を向けて、さらに多くの人 に海女漁の魅力や重要性を知っていただくことを目的に、2月10日(日)三重県の首都圏営業拠点「三重テラス」において「海女トーク」を開催します。


民俗学と農村問題をはじめ、漁村や環境などをテーマに研究している上智大学大学院教授のあん・まくどなるどさんと現役海女さんを講師に迎え、「海女漁の魅力」や「若手海女の奮闘ぶり」、「海女と環境保全」などについてのお話しです。
また、当日の参加者には海女が採った海産物商品「海女もん」、海女漁の記録映像DVD(非売品)をプレゼントします。


海女トーク概要

●日時:平成31年2月10日(日)13時30分から15時00分まで(受付13時00分から)
●場所:三重テラス2階(東京都中央区日本橋室町2-4-1「YUITO ANNEX」2階)
●テーマ:「海女漁の魅力」「若手海女の奮闘ぶり」「海女と環境保全」などについて
●講師:
あん・まくどなるど氏(上智大学大学院教授) カナダ生まれ。ブリティッシュ・コロンビア大学卒業。民俗学と農村問題をはじめ、 漁村や環境などが研究テーマ。日本語での書籍の出版は13 冊以上。
現役の海女
●入場料:無料
●申し込み:事前申込みが必要です。 氏名・住所・連絡先(電話番号やメールアドレス)を記入の上、FAXまたは電子メールに て、平成31年2月5日(火)17時00分までに下記申し込み先へ送付ください。 先着順で、定員(50人)になり次第締め切ります。

お申込みの方はお早めに!

申し込み先 社会教育・文化財保護課宛
FAX:059-224-3023 電子メール:shabun@pref.mie.jp 


主催 :三重県教育委員会・石川県農林水産部・ 福井県農林水産部 

後援 :全国海女文化保存・振興会議 



■鳥羽・志摩の海女漁について

鳥羽市と志摩市で、平成22年には978人の海女が活動していましたが、平成27年の調査では、755人という 結果も出ています(全国海女文化保存・振興会議調べ)。高齢化により漁を引退したり、後継者の不足により、その数が年々減少していくのが懸念されます。


現在の鳥羽市と志摩市では、27地区で海女漁が行われており、 女性だけでなく、男性も素潜り漁に従事しています。※  平成29年3月には「鳥羽・志摩の海女漁の技術」として国の重要無形民俗文化財に指定されており、今後は ユネスコ無形文化遺産への登録が期待されています。

※長崎県の壱岐では、もともと素潜り漁は男性が行っていました。地元の人々は、漁に出た親、夫、息子たちの無事を祈って、また漁で災難にあって亡くなった漁師のためにお地蔵さん(はらほげ地蔵)を海に向かって建立して毎朝5時30分頃、満潮の前にお供え物をして祈っています。(満潮になるとお地蔵さんは海水で隠れてしまうからです。)ウニ漁の解禁日は確か3月頃だったかな~

長崎県壱岐のはらほげ地蔵(芦辺町)海水につかりながらも出漁した男衆の無事を祈る。
お地蔵さんのお腹は潮の影響でポッカリと穴が開いている。誰が呼んだか「はらほげ地蔵」

【海女漁が行われている地区】

現在の鳥羽市と志摩市では、28地区で海女漁が行われています。

鳥羽市(小浜、神島、答志、和具浦、桃取、菅島、安楽島、浦村、石鏡、国崎、相差、畔蛸、千賀)

志摩市(三ヶ所、安乗、国府、甲賀、志島、畔名、名田、波切、船越、片田、布施田、和具、越賀、御座、浜島)



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使


協力(順不同・敬称略)

三重県庁
〒514-8570 三重県津市広明町13番地 三重県庁電話案内:059-224-3070

長崎県壱岐市観光連盟
〒811-5133 長崎県壱岐市郷ノ浦町本村触683-2 TEL.0920-47-3700


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。






ZIPANG-2 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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