先の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
弘法大師と興教大師
弘法大師と成田山
大本山 成田山新勝寺「総門」
開基1070年の記念事業により、2008(平成19)年建立。荘厳な雰囲気の総門は、高さ15mの総欅造り。蟇股という欄間にあたる部分には十二支の木彫刻が施されています。また、楼上には八体の生まれ歳守り本尊が奉安され、成田山の表玄関として、これまでに世界中のご参詣者をお迎えしています。
大本山 成田山新勝寺「平和の大塔」ライトアップ
大本山 成田山新勝寺「平和の大塔」
1984(昭和59)年に建立された平和の大塔は、真言密教の教えを象徴する塔です。総高は58mで、一階は大塔入口、成田山の歴史展、写経道場各種受付 があります。二階の明王殿には、大塔の御本尊不動明王、四大明王、昭和大曼荼羅、真言祖師行状図が奉安され、三・四階の経・法蔵殿には、御信徒による掛仏、五階の金剛殿には五智如来が奉安されています。
真言密教の開祖、弘法大師空海
弘法大師の足跡
弘法大使空海の石像と辞本涯と彫られた石碑(五島の福江島、三井楽半島に建立)
804年、第16次遣唐使船で唐に渡った空海その時、日本で最後の寄港地となったのが五島の福江島です。記念碑に刻まれた「辞本涯(じほんがい)」とは「日本の最果ての地を去る」という意味で、空海が書物に残した言葉です。
恵果阿闍梨と空海 中国西安市青龍寺壁画
弘法大師空海は、宝亀5(774)年現在の香川県善通寺市にお生まれになりました。留学僧として唐(現在の中国)に入国し、青龍寺の恵果和尚より真言密教の教えを授かりました。帰国された後、真言宗を開かれ高野山の開創や東寺での教宣活動のほか、日本初となる庶民のための学校「綜芸院種智院」を創設し、社会活動を積極的に行いました。
遣唐使船の再現模型は、五島「遣唐使ふるさと館」(三井楽町)で常設展示されています。
成田山とのご縁
成田山の御本尊である不動明王は、真言宗の祖である弘法大師空海が自ら祈りをこめて敬刻開眼された御尊像です。成田山では弘法大師が中国より伝来された真言密教の教えにより、千年以上、御護摩祈祷を続けています。
興教大師と成田山
真言宗中興の祖、興教大師
興教大師の足跡
興教大師覚鑁は、嘉保2(1095)年、現在の佐賀県鹿島市にお生まれになりました。20歳の時に高野山に登られた興教大師は、鳥羽上皇の支援を受けて高野山を整備、弘法大師の教えを再興するとともに、学徒を養成し、「新義」といわれる教学を確立しました。これが真言宗中興の祖と呼ばれるゆえんです。その後、高野山の座主にまでなりますが、権力の争いを避けるため、その座を降り、根来山(和歌山県)に移られます。この地の整備をすすめていましたが、3年後に49歳で入滅されました。
成田山とのご縁
興教大師は高野山から根来に移り真言教学を再興させ、後に真言宗中興の祖と仰がれます。成田山は興教大師の教えを受け継ぐ真言宗智山派の寺院です。
大本山 成田山新勝寺
境内のご案内
各所のご利益を見る
大本山 成田山新勝寺「大本堂」
1968(昭和43)年建立。大本堂は当山で最も重要な御護摩祈祷を行う中心道場です。堂内の御本尊不動明王は、向かって右に矜羯羅童子、左に制咤迦童子を従えています。また、四大明王や平成大曼荼羅などが奉安されています。堂内には、どなたでもお上がりいただけます。車椅子用エレベーターがありますので、ご利用ください。
大本山 成田山新勝寺「光明堂」
1701(元禄14)年に建立された重要文化財です。釈迦堂の前の本堂であり、江戸時代中期における貴重な建物です。大日如来、愛染明王、不動明王が奉安 されています。後方には奥之院の洞窟があり、毎年祇園会の時に開扉されます。また、毎年5月には、光明堂前の特設舞台にて成田山薪能が上演されます。
大本山 成田山新勝寺「釈迦堂」
1858(安政5)年に建立された重要文化財です。かつての本堂であり、大本堂の建立にあたって1964(昭和39)年に現在の場所に移されました。仏教 を開いた釈迦如来や、普賢、文殊、弥勒、千手観音の四菩薩が奉安されています。周囲には、五百羅漢や二十四孝の彫刻がほどこされ、江戸時代後期の特色をよく残している総欅づくりの御堂です。厄除お祓いの祈祷所です。
大本山 成田山新勝寺「大使堂」
成田山大師堂では、弘法大師をはじめ興教大師、当山代々の先師、戦没殉難者各霊、ご参詣者皆さまのご先祖、有縁の御霊をおまつりし、毎朝供養を行っています。ご位牌奉祀(日牌)供養とは、亡くなられた方のお位牌を新たにつくり、大師堂におまつりして、永代に渡り毎日読経を勤める供養です。毎日のご供養を通じ、いつまでも亡きゆかりの方に感謝するとともに子孫の繁栄を祈念いたします。
大本山 成田山新勝寺「交通安全祈祷殿」
交通事故の多くは、人の心の隙によって起こります。交通安全祈祷を受け、お不動さまの御分身である「御守札」をいただき、清らかな心でハンドルを握れば、お不動さまの大いなる御力によって、皆さまをお守りくださいます。
大本山 成田山新勝寺「旧本堂薬師堂」
薬師堂は江戸時代初期の1655(明暦元)年に建立された旧本堂で徳川光圀公や初代團十郎が参詣した成田山現存最古のお堂です。
開基1080年祭大開帳の記念事業として
境内整備と堂宇の修復が行われ、2013年5月に落慶しました。
成田山参詣の折には、どうぞ薬師堂にお詣りいただき、健康長寿・病気平癒をお祈りください。
大本山 成田山新勝寺「醫王殿(いおうでん)」
2017(平成29)年に開基1080年祭記念事業として建立。木造総檜、一重宝形造の御堂には薬師瑠璃光如来、日光菩薩、月光菩薩、十二神将が奉安されています。
健康長寿と病気平癒の祈祷所です。
大本山 成田山新勝寺「出世稲荷」
大本堂を正面に左手に進み、階段を上ると出世稲荷がひっそりと佇んでいます。御本尊は、江戸時代に成田山を篤く信仰した佐倉藩主・稲葉正通が寄進されました。商売繁昌、開運成就、火伏せのご利益があると伝えられており、古くから出世稲荷と呼ばれて親しまれています。
御朱印とは
お寺の個性の出る御朱印ですが、成田山新勝寺では、各御堂の御本尊の墨書が特徴です。 成田山新勝寺では、大本堂にて、ご参詣者にお参りの証として、御朱印を授けることができます。その他、光明堂、釈迦堂、出世稲荷、醫王殿、平和の大塔でも御朱印帳を用意すれば、各御堂に奉安される御本尊さまのお名前を書いて、御宝印を押していただけます。
御朱印のお申込み方法
御朱印帳をご持参いただき、各御堂にて、お申し込みください。
御朱印:300円(各御堂共通)
大本堂の御朱印
大本堂では、御本尊不動明王の御朱印を授与できます。
御朱印帳は初穂料2000円です。
授与場所:大本堂・境内各御護摩受付所
仕様:縦18cm/横12cm
釈迦堂、光明堂、出世稲荷、醫王殿、平和の大塔の御朱印
御堂ごとに御本尊のお名前を書いた御朱印は、それぞれ雰囲気があります。
各御堂にてお申し込みください。
成田山新勝寺御朱印巡りおすすめコース
歩行距離 約647m
歩行時間 約14分
見どころメモ:
総門、仁王門をくぐり、大本堂で不動明王の御朱印を受ける。お不動さまへお祈りをしてから出世稲荷に立ち寄って釈迦堂、光明堂へ。それぞれの御朱印を受けた後、平和大塔で御朱印を受ける。
※混雑時、薬師如来(醫王殿)の御朱印は大塔にて受け付けしてもらえます。
大本山 成田山新勝寺 境内マップをご参照ください。
協力(順不同・敬称略)
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鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
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