このたびの平成30年 7月豪雨、9月台風並びに北海道大地震により、亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
世界一の美濃焼こま犬
平成2年(1990年)製作、高さ約3.3m、総重量15トン、世界一(ギネス認定)の美濃焼こま犬は、大川窯4代目羽柴与左衛門景度の作品をモデルに、地元の人々の力の集結により生まれました。年末年始には、周囲を約1万個の電球で装飾し、冬の風物詩にもなっています。
場所:瑞浪市陶町大川716(駐車場50m離れたところにあり)
問い合わせ先:陶コミュニティーセンター 電話 0572-65-2111
美濃瑞浪三十三霊場のご案内
【第九番】報恩山 禅躰寺
国道19号線から1本入った静かな道沿いに禅躰寺に通じる石段があります。開山は正徳3年(1713年)とされ、石段の左に高くそびえる大銀杏は歴史の古さを感じさせます。石段を登りきったところには石仏群がお目見えし、参拝客の疲れを癒します。
●宗派/臨済宗妙心寺派(御本尊:聖観世音菩薩)
●所在地/瑞浪市土岐町6798
●TEL0572-68-2778
【第十番】天眼山 大通寺
●宗派/臨済宗妙心寺派(御本尊:聖観世音菩薩)
●所在地/瑞浪市土岐町7375
●TEL0572-68-2259
【第十一番】込土山 観音堂
この観音堂は、昔は「小御堂」(込土)として信仰を受けており、元禄年間に土岐霊場の八番札所に選ばれました。旧三河街道沿いにあり、境内には数々の石塔や石像が並んでいます。小御堂は現在集会所に改築されていますが、建物の右手に回るとそこだけタイムスリップしたかのような厳かな空間が広がっています。
●宗派/大通寺所属(御本尊:十一面観世音菩薩)
●所在地/瑞浪市上平町3
●TEL(呼)大通寺0572-68-2259
【第十二番】見宗山 普済寺
●宗派/臨済宗妙心寺派:興徳寺所属(御本尊:十一面観世音菩薩)
●所在地/瑞浪市稲津町萩原968
●TEL(呼)興徳寺0572-68-3225
【第十三番】全源山 興徳寺
興徳寺は、戦国時代から江戸時代初頭にかけてこの地を治めた旗本小里氏の菩提寺として建てられた寺です。
ここにある木造菅公像は、檜材の寄木造の美しい彩色像です。菅公とは、菅原道真(学問の神様)のことで、一文字に唇を閉ざした小さいながらも力強い印象の像です(岐阜県指定文化財)。
●宗派/臨済宗妙心寺派(御本尊:釈迦如来)
●県指定有形文化財/天神像
●所在地/瑞浪市稲津町小里2600-1
●TEL0572-68-3225
【第十四番】洞泉山 宝昌寺
恵那新四国八十八箇所霊場の四番札所にも選ばれたお寺です。本堂は平成16年に建てられました。正面両側には陶町制記念の石灯籠が見られます。
●宗派/臨済宗妙心寺派(御本尊:阿弥陀如来)
●所在地/瑞浪市陶町猿爪174-1-1
●TEL0572-65-2236
【第十五番】正法山 浄円寺
恵那新四国八十八箇所霊場の三番札所にも選ばれたお寺です。
●宗派/曹洞宗(御本尊:聖観世音菩薩)
●所在地/瑞浪市陶町水上304-4
●TEL0572-65-2484
【第十六番】臥竜山 林昌寺
臨済宗聖東陽英朝の開山と伝えられる妙心寺派のお寺です。穏やかな顔の慈母観音が本堂を正面から見守ります。境内の下には公民館があり子供たちの遊具も置かれて地域の憩いの場となっています。
●宗派/臨済宗妙心寺派(御本尊:釈迦如来)
●所在地/瑞浪市陶町大川216
●TEL0572-65-2485
【第十七番】長命山 弥勒堂
市内霊場唯一の弥勒菩薩が祀られているご本尊です。衆生済度の霊験あらたかな佛様がお祀りしてあります。
●宗派/長見寺所属(御本尊:弥勒善薩)
●所在地/瑞浪市山田町1364
●TEL(呼)長見寺0572-67-1182
【第十八番】智勝山 長見寺
瑞浪の高台に位置する京都南禅寺派の唯一のお寺です。知恵授けの寺でもあります。
●宗派/臨漬宗南禅寺派(御本尊:文殊菩薩)
●所在地/瑞浪市山田町1488
●TEL0572-67-1182
【第十九番】長冨山 旭王寺
毎年4月には使われなくなった人形やぬいぐるみなどに感謝を込めて人形供養が行われます
山門前には数々の古い石仏群があります。享保年間の3年間に渡る大法要勤行会の終了を記念した阿弥陀石像があり、歴史を物語る如く苔生したその姿は多くの参拝客を魅了します。
●宗派/臨済宗妙心寺派(御本尊:釈迦如来)
●所在地/瑞浪市山田町366
●TEL0572-68-2490
【第二十番】旭曜山 清光院
天台宗系の古寺院が多い東濃地方には珍しい真言宗のお寺です。
●宗派/高野山真言宗(御本尊:大聖不動明王)
●所在地/瑞浪市一色町3-40
●TEL0572-68-5090
【第二十一番】田中泥薬師
地元の方々によりお花が飾られいつも綺麗にされています(ご本尊には泥が塗られている)
泥を落としたご本尊様
病のあるところに泥を塗ってお祈りすると病や苦悩が治るのと伝承があります。泥を塗られたまま400年もの間、本尊様の姿を見た人がありませんでした。平成20年10月に泥落とし大供養祭が開催されました。この様子をテレビ新聞等で大々的に報道され日本中の話題となり、その後参拝者が急増しました。今でも札幌、東京、静岡、京都、岡山、愛知県各市、その他遠方からの参拝者があります。 平成21年祈願箱を設置しました。
例大祭、祈願供養祭は毎年8月・11月に開祭されています。
●御本尊:薬師如来
●所在地/瑞浪市薬師町 山野内第二公民館広場
●アクセス JR瑞浪駅下車徒歩30分 中央自動車道瑞浪ICより3分
編集後記
美濃瑞浪三十三霊場巡りのシリーズは、本日、【第二十一番】田中泥薬師まで漕ぎ着けました。全国でも大変珍しい伝説を持っている札所です。
よく見るとご本尊の石材には、マイクロソフト社のビル・ゲイツ氏が中軽井沢に建築した別荘のものと同じ恵那地方の錆石(さび石)が使われていましたね。錆石は空気に触れると虎のような黄色の錆びた色に変色します。名古屋駅の構内やヒルトンホテルのロビーの床にも使用されていますので、名古屋に来られた際には是非探してみてください。(ただし、こちらは中国産と聞いていますが)…そうそう確か大名古屋ビルヂングにも使われていました。
※蛭川錆石(さび石)とは恵那地方の特産です。…また、蛭川は役物(やくもの)技術も得意としています。
しかし、なんといっても石材の本場はロミオとジュリエットの舞台となったイタリア「ヴェローナ」です。その昔、此処の石材工場を視察したことがありますが、さすがにご当地は歴史と伝統の重みが違いました。当然、海外にもプラントを輸出しており、この石材切断機は超薄くカットができるので日本でも重宝されているのです。
こうした技術は国を超えて貢献する大きな力となり得る、まさに歴史と伝統のなせる業と言えるのでは…かって、岐阜県は全国建築石材90%のシェアを誇っていました。ちなみに国会議事堂や愛知芸術文化センターの石材は岐阜県西濃地方(大垣市赤坂)の力によるものです。(赤坂と蛭川は繋がりが深く、おそらく役物は恵那地方・蛭川の技術者集団によるものと思いますが…)
我が国のどの分野においても、元はその風土環境が産んだ素材と生活、人々の知恵と工夫が編み出したコラボレーションの結果が独特の文化を形成しています。
こうした風土環境が産んだ伝統文化は末永く大切にしていきたいものですね。
本日は最終電車の時刻になりましたので、あとは次回のご紹介となります。
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
協力(敬称略)
瑞浪市観光協会 〒509-6121 岐阜県 瑞浪市寺河戸町1043−2
瑞浪商工会議所内
電話: 0572-67-2222
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