ZIPANG-2 TOKIO 2020  ~ 御創建二千五十年記念行事開催!~「世界遺産『熊野本宮大社』と神鳥『八咫烏』」

紀伊山地は本州最南端、太平洋に張り出す紀伊半島に位置し、標高1,000m~2,000m級の山脈が縦横に走り、年間3,000mmを超える豊かな降水量が深い森林をはぐくむ山岳地帯です。

熊野本宮大社が第十代崇神天皇六十五年(紀元前三十三年)旧社地大斎原へ鎮座してより、数えて二千五十年を迎えるに当たり、御創建二千五十年を奉祝することによって、参拝者の誘致や熊野の更なる認知度向上、延いてはそれに伴う地域活性化のため、平成30年1月から12月までの1年間を通して、様々な記念行事を執り行なっています。

熊野大社証誠殿(神門より)

熊野本宮大社御社殿


熊野本宮大社とは

熊野本宮大社は熊野三山(本宮・速玉・那智各大社)の中心、全国に3000社以上ある熊野神社の総本宮です。
延喜式内社 熊野坐神社 名神大社 官幣大社


縁起・神話

天火明命(あめのほあかりのみこと)は、古代、熊野の地を治めた熊野国造家の祖神です。
天火明命の息子である高倉下(たかくらじ)は神武東征に際し、熊野で初代神武天皇に天剣「布都御魂(ふつのみたま)」 を献じてお迎えしました。 時を併せて高御産巣日神(たかみむすひのかみ)は天より八咫烏(やたがらす)を遣わし、神武天皇を大和の橿原まで導かれました。 第十代崇神天皇の御代、旧社地大斎原の櫟(いちい)の巨木に、三体の月が降臨しました。天火明命の孫に当たる熊野連(くまののむらじ)は、これを不思議に思い「天高くにあるはずの月が、どうしてこのような低いところに降りてこられたのですか」と尋ねました。すると真ん中にある月が「我は證誠大権現(家都美御子大神=素戔嗚尊)であり、両側の月は両所権現(熊野夫須美大神・速玉之男大神)である。社殿を創って齋き祀れ」とお答えになりました。 この神勅により、熊野本宮大社の社殿が大斎原に創建されたと云われています。

第十三代成務天皇の御代には、国々の境が決められました。
熊野国は、紀伊半島の南半分(志摩半島より南)と定められ、初代の熊野国造(長官職)には高倉下の子孫である、大阿斗宿裲(おおあとのすくね)が就任しました。
このように、熊野国造家は天神地祇の子孫である「神別諸氏」の氏族であり、物部氏の先祖でもあります。熊野本宮大社の神々は大阿斗宿裲以降、千数百年もの間、熊野国造家の子孫によって代々お祀りされてきました。

当地は神話の御代より熊野の国となっており、大化の改新(西暦六四五年)まで続きました。連(むらじ)とは大和朝廷時代に、主として神別(しんべつ)の諸氏が称した姓(かばね)で、臣(おみ)と並ぶ有力豪族が多い。神別諸氏とは天神地祇の子孫と称する氏のこと。


祭神

上四社
【本社鎮座】 熊野牟須美神・事解之男神・速玉之男神・伊邪那岐大神・家津美御子大神・天照皇大神

中四社
【大斎原(旧社地)鎮座(左祠)】 忍穂耳命・瓊々杵命・彦穂々出見命・鵜葺草葺不合命

下四社
【大斎原(旧社地)鎮座(左祠)】 軻遇突智命・埴山姫命・弥都波能売命・稚産霊命

上四社 【本社鎮座】

熊野牟須美神

第一殿 熊野牟須美神(伊邪那美大神) 本地佛 千手観音
国土の基礎を築き、多くの神々を生んだ、伊邪那岐大神様の夫婦神である。 御亡くなりになられた大神様は「黄泉国」に鎮まるが、『日本書紀』に「紀州熊野の有馬」が大神様のお隠れになった地と記され、三重県熊野市有馬の花窟神社が、伊邪那美大神様の御墓である。 熊野三山 那智大社の主祭神。

事解之男神

第一殿 相殿 事解之男神
熊野夫須美神と御一緒に御祭りされ、表に出てこない神様。 伊邪那岐大神様が黄泉国に伊邪那美大神様に逢いに来られ、互いにあるお約束事をされた時に、発した言葉の中から生まれた神様。

速玉之男神

第二殿 速玉之男神 本地佛 薬師如来
伊邪那岐大神様が黄泉国に伊邪那美大神様に逢いに来られ、互いにあるお約束事をされた時に、唾を吐き合う儀式の中から生まれた神様。
熊野三山 速玉大社の主祭神。

伊邪那岐大神

第二殿 相殿 伊邪那岐大神
速玉之男大神様と御一緒に御祭りされ、表に出てこない神様。 国土の基礎を築き、多くの神々を生んだ、伊邪那美大神様の夫婦神である。 伊邪那美大神様に逢いに黄泉国熊野に来られ、後に黄泉国の穢れを禊により祓い、天照大神・月読尊・素盞嗚尊の三貴子を生んだ。

家津美御子大神

第三殿 家津美御子大神 (素盞鳴尊) 本地佛 阿弥陀如来
本宮大社の主祭神。 大神は御身の御毛を抜いて、種々の木を育成させた事により、木の神と称えられ、木(紀)の国の名の起こりは大神様の御神徳によるものと伝わる。 又、「大日本六十余州衆生我の許に参る者は、貧窮を除き富貴を与う、現世安隠後生善き所に生まれしむ、之、證誠阿弥陀如来熊野大権現也」と、御神徳を「熊野縁起」は伝う。

天照皇大神

第四殿 天照皇大神 本地佛 十一面観音 伊勢神宮の内宮と同じ神様 伊邪那岐大神様が黄泉国の穢れを禊により祓った際、左の目を洗った時に燦然と輝いた光と共に生まれ、高天原を治め、皇室の皇祖神として仰がれている美しい女神様。

中四社 【大斎原(旧社地)鎮座 (左祠)】

忍穂耳命

第五殿 忍穂耳命

天照皇大神様の御子。 天照皇大神様に素盞鳴尊様が天の安河で、邪心の無い事を誓約した時、天照皇大神様の左の髪に付けた勾玉をすすぎ洗ったとき生まれた神様で、天照皇大神様に命じられて豊葦原の瑞穂国(日本) に降臨する準備をされた。

瓊々杵命

第六殿 瓊々杵命

忍穂耳命様の御子。 天照皇大神様に豊葦原の瑞穂国を統治するよう命じられて、父忍穂耳命様にかわって降臨し、国の基礎を築いた神様。

彦穂々出見命

第七殿 彦穂々出見命

身ごもった木花開耶媛命様が、正しく瓊々杵命様の子であると証明する為に、母屋に火をつけ、燃え盛る炎の中で三人の子を産んだ中の末子で、別名火遠理命と申し山幸彦と呼ばれ、兄の海幸彦(火照命)の釣針を無くした事に始まる神話は有名。 

鵜葺草葺不合命

第八殿 鵜葺草葺不合命

穂々手見命様が兄の釣り針を探す為に大綿津見神の国へ行った時に結ばれた豊玉毘売命が産気づいたので、産屋を急造したが、屋根に鵜の羽を葺き終わらないうちに産まれたので、鵜葺草葺不合命様と言う名が付いた。 育ての親である母の妹の玉依毘売命と結婚して、四人の子を得たが、四番目の子が神倭伊波礼毘古命で、後の神武天皇である。

下四社 【大斎原(旧社地)鎮座 (左祠)】

軻遇突智命

第九殿 軻遇突智命

火の神
伊邪那美大神様は、火の神軻遇突智命様を生む事により御亡くなりになられた。

埴山姫命

第十殿 埴山姫命

土の神
伊邪那美大神様がお亡くなりになる間際に、生まれた神様

弥都波能売命

第十一殿 弥都波能売命

水の神
 伊邪那美大神様がお亡くなりになる間際に、生まれた神様 稚産霊命 第十二殿 稚産霊命 穀物の神・農業の神 伊邪那美大神様がお亡くなりになる間際に、生まれた神様とも、軻遇突智命・埴山姫命二神の御子とも言われる。 伊勢神宮外宮の御祭神豊受大神様は、稚産霊命様の御子神である。

稚産霊命

第十二殿稚産霊命

穀物の神・農業の神
伊邪那美大神様がお亡くなりになる間際に、生まれた神様とも、軻遇突智命・埴山姫命二神の御子とも言われる。 伊勢神宮外宮の御祭神豊受大神様は、稚産霊命様の御子神である。


熊野本宮大社 平成30年御創建二千五十年記念年間行事予定表


熊野本宮大社 平成30年御創建二千五十年記念品のご紹介


熊野本宮大社について、さらに詳しくはこちらをご覧ください

https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2803424

https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2808217



熊野三山アクセス


京阪神から電車・バスで熊野三山へ

熊野本宮大社へ

京阪神からJRきのくに線を利用して紀伊田辺駅下車。 駅からバスに乗り換え。

路線バスを利用する場合

紀伊田辺駅から龍神バス「熊野本宮線」で熊野本宮大社前まで約1時間15分。

特急バス「快速 熊野古道号」を利用する場合

紀伊田辺駅から明光バス「快速 熊野古道号」で熊野本宮大社前まで約1時間。


名古屋から電車・バスで熊野三山へ

熊野本宮大社へ

JR電車で新宮へ、新宮から熊野本宮大社までバスの場合

名古屋駅よりJRワイドビュー南紀にて新宮駅まで約3時間30分。
新宮駅前より熊野交通バスまたは奈良交通バスにて本宮大社へ1時間20分。
奈良から十津川経由でバスの場合 名古屋駅より、近鉄特急にて八木駅まで約1時間50分。
奈良交通バスで本宮大社まで約5時間。


東京から飛行機・電車・バスで熊野三山へ

熊野本宮大社へ

飛行機利用の場合

東京 羽田空港より南紀白浜空港へ約70分。
空港より明光バスの「快速 熊野古道号」で熊野本宮大社前まで約1時間。

高速バス利用の場合

大宮・池袋より西武バスの南紀勝浦線にて新宮駅へ 新宮駅からは熊野交通および奈良交通の路線バスを利用して熊野本宮大社へ。


車で熊野三山へ

熊野本宮大社へ

京阪神より
阪和自動車道 南紀田辺ICより国道42号線、国道311号線を経て本宮へ約57km。

名古屋より
東名阪自動車道から伊勢自動車道を通り、紀勢自動車道を経て国道42号から国道168号から新宮を経由し、本宮まで約260km。


協力(順不同・敬称略)

熊野本宮大社 〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮 TEL 0735-42-0009

熊野本宮観光協会 〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮100-1
<世界遺産熊野本宮館内> TEL:0735-42-0735

熊野三山協議会
〒647-8555和歌山県新宮市春日1-1新宮市役所商工観光課内TEL: 0735-23-3333

文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話番号(代表)03(5253)4111


編集局雑感として…

 
熊野本宮大社と言えば、この度のW杯ベルギー戦では未だその映像がファンの心を鷲掴みにし、生々しく余韻冷めやらぬ日々ですね!
惜しくも負けはしましたがその戦いぶりは世界に感動を与えただけでなく、2020年東京オリンピック・パラリンピックや2022年W杯の日本に大いなる希望を与えた戦いぶりでした。

熊野本宮大社の神鳥「八咫烏」をシンボルマークに使用している日本サッカー協会。
いつの日か必ず「八咫烏」がW杯優勝へと導いてくれる筈!
熊野三山に共通する「導きの神鳥」八咫烏を身に着けるといつかきっと何か良いことが・・・ 



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。 

ZIPANG-2 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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