ZIPANG-2 TOKIO 2020「ウッドデザイン賞は“木のある豊かな暮らし”の 普及・発展を目指しています!」

ウッドデザイン賞とは

創設の趣旨

我が国においては、戦後造成した人工林が本格的な利用期を迎えており、適正な森林整備を進めていくためには、国産材の積極的な利用を促進していくことが重要です。

ウッドデザイン賞は、木の良さや価値を再発見させる製品や取組について、特に優れたものを消費者目線で評価し、表彰する新しい顕彰制度です。 これによって“木のある豊かな暮らし”が普及・発展し、日々の生活や社会が彩られ、木材利用が進むことを目的としています。 受賞者には、様々な広報・PRの場を提供するとともに、生産から消費に関わる人のマッチングを進めていきます。

ソーシャルデザイン部門 建築・空間分野
2117年最優秀賞 農林水産大臣賞
ノーザンステーション ゲート秋田プロジェク ト

東日本旅客鉄道(株) (秋田)、秋田公立美術 大学(秋田)、(有)萩原 製作所 (秋田)
公共施設 秋田県 JR秋田駅を中心とした中心市街地におい て、周辺施設の木材活用の動きに協調 し、行政・大学・地元企業が連携して、 駅、自由通路、待合ラウンジ等を県産材 による統一したデザインで木質化した。観 光客の方には林業県の秋田らしさを体感 して頂き、地元の方には、居心地の良さ から訪れたくなる場所の創出を目指した。


技術・研究分野
2016年最優秀賞(農林水産大臣賞)
コンセプトカー SETSUNA(愛知) トヨタ自動車㈱

「SETSUNA」のコンセプトである「歳月を経て変わることを愛でる」を木を用いて具現化したものである。木は手を掛けいたわることで色や 風合いが変わり、愛情を注ぎ幾世代も受け継ぐことで、その家族だけのクルマへと変化する。 コンセプトの表現として、外板は杉、フレームには樺といった用途に応じた木材の選定をし、一つ一つのパーツの大小や配列にもこだわった。
組み付け構造には釘やネジを使用しない日本古来の伝統技法である送り蟻などを取り入れ、ボディラインは船のような美しいカーブを描く。さ らに、世代を超えて時を刻む100年メーターや、機能美と木の優しい色合いが融合したシートなど、歳月を経て輝きを増す。
自動車づくりの専門性と木材利用の専門性が協働した優れたプロジェクトであり、多様な業種、分野において、消費者目線で木材を積極的に 活用するという明確な目的を満たしており、ウッドデザイン賞の主旨に最もふさわしい。こうした先導的な役割を担う取組が、医療・福祉機器 をはじめとする他の業種・業態へ木材利用を波及させるための模範例となりうる。


ソーシャルデザイン部門
2015年最優秀賞(農林水産大臣賞)
ユカハリ・タイル 
株式会社西栗倉・森の学校
「みんなの材木屋」発 森と暮らしを創る六次産業化モデル

置くだけ簡単に、無垢の木の床がある 暮らしをつくることができます。
1.賃貸 アパートやオフィスでも、簡単に無垢の 床での暮らしを楽しめます。
2.置くだ けなので取り外しができて、プロに頼 らなくても女性だけで簡単に設置がで きます。3.引越し先でユカハリ・タイル を張れば、そこはもう自分の家。自分 の床と一緒に気持良くて楽しい暮らし が待っています。 


実施概要 

■名称/ウッドデザイン賞2018

■主催/ウッドデザイン賞運営事務局(特定非営利活動法人 活木活木(いきいき)森ネットワーク、公益社団法人 国土緑化推進機構、株式会社 ユニバーサルデザイン総合研究所)

■応募受付期間/2018年6月20日(水)~ 7月31日(火)
※ウェブサイトからの応募のみ。当日送信有効。期間延長はありません。

■応募対象分野/建築・空間・建材・部材、木製品、コミュニケーション、技術・研究等、木に関するあらゆるモノ・コトが対象。

■表彰部門/
ライフスタイルデザイン部門~木を使って暮らしの質を高めているものが対象
ハートフルデザイン部門~木を使って人の心を豊かにし、身体を健やかにしているものが対象
ソーシャルデザイン部門~木を使って地域や社会を活性化しているものが対象

■賞の構成/
最優秀賞 1点 (農林水産大臣賞 ※2018も授与が決定しました)
優秀賞 数点×3部門 (林野庁長官賞 ※2018も授与が決定しました)
奨励賞 数点×3部門 (審査委員長賞)
特別賞 「木のおもてなし賞」(新設) 数点(すべての部門が対象)
ウッドデザイン賞(入賞) 二次審査を通過したものすべて 

■審査料/無料。ただし、審査用の資料作成及び現物等の送料は応募者負担となります。

■ウッドデザイン賞2018のトピック

●特別賞「木のおもてなし賞」の新設
日本の「木の文化」を活かした施設・空間や木製品、活動などで「おもてなし」の考えに優れたものを対象に、特別賞として「木のおもてなし賞」を新設します。日本が培ってきた木の文化の継承や啓発を促し、地域や生業(なりわい)、多様な業界が協働して、観光や体験、飲食や物販などのおもてなしの取組につなげている作品を表彰します。
最優秀賞等と同様、二次審査を通過し、ウッドデザイン賞へ入賞した作品のなかから選ばれます

●「あなたのおすすめウッドデザインをご紹介ください」の設置
ウッドデザイン賞2018では、「こんな作品はウッドデザイン賞にふさわしいのではないか」「消費者目線を持った新しい木の活用をしているのではないか」と皆様が考える建築・空間や木製品、活動やビジネスモデルなどをご紹介いただき、これまでウッドデザイン賞へご応募をいただいていない企業、団体様にも是非、賞の存在をお知らせして、ご応募いただきたいと考えております。

ウッドデザイン賞2018の公式ウェブサイトのトップページに「あなたのおすすめウッドデザイン」のフォームを設けておりますので、こちらへ「対象企業」「応募可能と思われる製品、建築・空間、活動、ビジネスモデル、技術・研究」「おすすめの理由(どんなところが消費者や生活者の視点を取り入れているか、など)」「参考となるウェブサイトURLやfacebook」「ご案内メールの送信先アドレス(個人アドレスは不可)」をご記入ください。

ウッドデザイン賞応募受付担当より、添付の内容にてご応募のご案内を差し上げます。ご紹介については、6月30日までとさせていただきます。

新たな木材利用に取組む関係者の方々、川上・川中・川下の多様なネットワークの方々にも是非お伝えください。皆様の素晴らしい取組をお待ちしております。


応募に関する留意点

応募はすべての分野において、木材利用の促進に貢献するものに限ります。
建築・空間、木製品分野については、すべて又は一部に地域材を使用していることが条件です。
事業や活動規模の大小は問いません。
応募者は、応募対象の主たる事業者(生産・販売者、施主、プロジェクトの提供に主たる責任を有する法人および個人)とします。
事業者単独の応募のみならず、森林関係、生産、小売・流通、広報・宣伝など生産や事業に関わった関係者による共同応募も推奨します。その場合、エントリー内の「共同応募団体名」欄に団体名を記載してください。共同応募団体は5団体以内とします。
企業のみならず、個人、団体、自治体、学校、保育園、医療機関、研究機関などからの応募が可能です。 1事業者、1団体あたりの応募点数は共同応募も含めて5点を上限とします。規定数を超えていることが判明した場合、応募点数を減らしていただきます。
応募規定に違反した場合、受賞を取消す場合もあります。また受賞作品が、意匠権など第三者の権利を侵害するもの、安全性等の問題で社会的に損害を及ぼすものと、公に判断が下された場合も、受賞取消しとなります。

応募に関するお問い合わせ先:ウッドデザイン賞応募受付担当
お問い合わせ専用メールアドレス: info2018@wooddesign.jp

※各種お問い合わせはメールでのみ受け付けとなります。


受賞後の展開

ウッドデザイン賞の受賞作品は以下の特典、広報が受けられます。

ウッドデザインマークの使用

ウッドデザイン賞を受賞した作品は、ウッドデザインマークの使用が認められます。 マークを表示することで受賞の成果を訴求することができます。

「エコプロ2018」における表彰及び広報

最優秀賞等の表彰、及びウッドデザイン賞の受賞作品の展示を「エコプロ2018」
(発表・表彰は2018年12月6日、展示は12月6日~8日・東京ビッグサイト)にて行います。

同展では受賞者によるプレゼンテーション、交流会なども企画予定です。
詳細はウェブサイトにて発表します。

※主催者による受賞作展示はスペースが限られるため、幅広く来場者へのアピールしたい場合は、各応募者側での出展をお薦めします。エコプロ2018の出展登録の〆切は7月13日です。
詳しくはエコプロ2018のウェブサイト内の「森林から始まるエコライフ展」の募集要項をご参照ください。ウッドデザイン賞特設ブースの近辺に展示されます。

「ウッドデザイン コンセプトブック2018」の製作

ウッドデザイン賞の受賞作品を全点掲載したブックレットを製作し、受賞者とともに自治体や関連業界へ配布します。 受賞作品の広報・PRにお使いいただけます。

展示会での広報

各地域で実施される展示会、交流会等で受賞作品の展示及びPRを行います。

メディア・流通小売との連携企画の推進

メディアや流通小売業と連携して、ウッドデザイン賞の趣旨を伝えるとともに、受賞作品の掲載・露出・PRを積極的に行います。


審査委員会

審査委員長 赤池 学(プロジェクトデザイナー、科学技術ジャーナリスト)

ウッドデザイン賞審査委員長 赤池 学
(ユニバーサルデザイン総合研究所所長)

審査委員長からのメッセージ

木材活用の多面的な価値提案に期待 「ウッドデザイン賞」は、木材の優れた利活用の実践を顕彰する新しいアワードです。木を多用した住宅や建築、それを形にする木質建材や工法、そして家具や玩具をはじめとする木製品が募集対象となります。さらにそれに留まらず、木材製品や材を供給する山や森の思いや物語を社会にメッセージするコミュニケーション活動、木材の利活用を促す優れた調査研究活動も対象としています。

審査委員長として期待していることは、単に「木を多用した製品である」という事実だけではなく、「なぜ、その木を使ったのか」という、木材活用がもたらす多面的な価値の提案です。量が多いにも関わらず、その柔らかさから工業活用が敬遠されていた樹種の特性を踏まえた活用の途を拓く。強度や耐久性を増し、健康被害を軽減する、新しい発想の木質建材や住宅を開発する。日本ならではの匠の技を参画させ、世界にインパクトを与えるジャパンクールなウッドクラフトを形にする。

こうした努力と実践の存在を広く社会に周知させ、そのリスペクトすべきアクションをモデルに、第二、第三のウッドデザインを社会実装させていくことが、この賞の最大のミッションです。

この主旨にご賛同いただいた審査委員の皆様も、各分野を代表する気鋭の有識者ばかりです。尊厳あるウッドデザインの取組を通じて、チャーミングな木づかいのデザインを形にする。産・官・学・情・民の皆様からの夢あるご提案に期待しています。


隈 研吾(くまけんご)
ウッドデザイン賞 建築分野 審査委員・分野長
建築・空間・建材・部材分野

The Courier

Message
20世紀はコンクリートの時代でしたが21世紀は木の時代です。
木の持っている質感を都市に取り戻すことが建築家の義務だと思います。

Profile
1954年横浜生。東京大学建築学科大学院修了。
1990年、隈研吾建築都市設計事務所設立。
2009年に東京大学大学院教授に就任、現在に至る。
根津美術館(2009年)、銀座歌舞伎座(第五期、2013)フランスブザンソン芸術文化センター(2012)、FRACマルセイユ(2013)、エクサンプロバンス・コンセルバトワール(2013)を完成させ、進行中のプロジェクトも多数。 海外での授賞歴には、2007年にベストグローバルデザイン国際建築賞、2008年フランスのエネルギー・パフォーマンス建築賞など。RIBA国際会員、AIA(全米建築家協会)名誉会員も務めている。


手塚 由比(てづかゆい)
ウッドデザイン賞 建築分野 審査委員


Message
最近木造建築にはまっている。 木の建築の良さを新ためて認識するようになったのは、南三陸のあさひ幼稚園を設計してからである.。あさひ幼稚園では津波で潮枯れした杉の大木を余すところなく使い切って幼稚園を作り上げた。建築を通して津波の記憶を残すためである。出来上がった建築を見て、木は生き物だと実感した。木には、その木が育つ過程で受けてきた太陽の光や水のエネルギーが木材となってもなお宿っているのではないかと思う。木目は木の成長の痕跡である。木目を見ていると木が長い年月をかけて育ち、ここに木材として存在するようになった過程が想像され、不思議な縁のように感じられる。木は古くから、建築の材料として使われて来た。日本建築はまさしく木造の文化であるし、石造の文化とされるヨーロッパですら、小屋組は木である。木で建築を作ることは、人間にとって実に自然な営みなのだ。木にぬくもりを感じるのは、ジャングルで進化した人間のDNAに埋め込まれたものなのかも知れない。今や技術が進歩し、より人間らしい生活を求めることが出来る時代になってきた。ありとあらゆる素材がある中で、今新ためて木の可能性を見つめ直すことは、自然な時代の流れだと感じている。

Profile
株式会社手塚建築研究所共同代表。建築家。
1969年神奈川県生まれ。武蔵工業大学(現東京都市大学)卒。 ロンドン大学バートレット校留学。 雪に埋もれる自然科学館キョロロや楕円形の屋根で子供が遊ぶふじようちえんなどを手掛け、日本建築学会賞などを受賞。 注目を集める若手建築家。


日比野 克彦(ひびのかつひこ)
ウッドデザイン賞 コミュニケーション分野 審査委員・分野長


Message
1万年後の未来にも木の椅子はあるのだろうか?座るだけの機能であれば、より安全に、より安価に、よりスタイリッシュに、より地球環境を考えてという素材はきっと開発されていくであろう。しかし疑いもなく1万年後にも木の椅子はあるであろう。木と人の関係が現在より明らかにされ、木がない生活はありえない未来になっているからである。
その未来の予感は「なんとなくわかるなー」という私たちの感覚が証明している。その予感をひとつずつ形にしていきましょう。
Profile 1958年岐阜市生まれ。東京藝術大学大学院修了。
在学中に「段ボール」を用いた作品で注目を浴び、以後、舞台美術やパブリックアートなど、多岐にわたる分野で活動中。 各地で一般参加者とその地域の特性を生かしたワークショップも多く手がけている。 東京藝術大学美術学部先端藝術表現科教授。


益田 文和(ますだふみかず)
ウッドデザイン賞 木製品分野 審査委員・分野長※新規委員調整中


Message
本格的なサステナブルデザインに期待する 我が国は、国土の大半を森林が占めており、歴史的にも木材や竹などをはじめとする森林資源への依存度が高い文化を特質としてきた。建築をはじめ、建具や工芸品から様々な日用品や繊維製品までそのほとんどを森林由来の自然資源によって賄ってきた。それは、何千年も続いてきた「サステナブルなものづくり」の仕組みであり、食料も含め、最も安定した国の形の土台であった。過去一世紀の間に過度な輸入地下資源依存体質に陥ったこの国の産業・経済・消費社会の健全化のためには、再生可能資源・エネルギーの国内調達比率の圧倒的回復が急務であり、その根幹にあるのが国産木材の有効活用である。いわゆる付加価値的なデザインなどではなく、地下資源にとって代わる本格的な代替資源である国産木材ならではのデザイン開発に期待したい。

Profile
株式会社オープンハウス代表。インダストリアルデザイナー。
1949年東京都生まれ。東京造形大学卒。東京造形大学教授。 インダストリアルデザイン、特に地球環境的要因を基軸とするサスティナブルデザインを研究テーマとして、様々な製品デザインを手掛ける。

ほか多数。


ウッドデザイン サポート連絡会

私たちは、ウッドデザイン賞を応援しています。

(五十音順)

美しい森林づくり全国推進会議
一般社団法人 木と住まい研究協会
特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会/東京おもちゃ美術館
公益社団法人 国際観光施設協会
一般社団法人JBN
一般社団法人 全国LVL協会
全国森林組合連合会
一般社団法人 全国中小建築工事業団体連合会
全国天然木化粧合単板工業協同組合連合会
一般社団法人 全国木材組合連合会
一般社団法人 全国木造住宅機械プレカット協会
一般社団法人 全日本木材市場連盟
一般社団法人 日本インテリアコーディネーター協会
一般社団法人 日本オフィス家具協会
一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会
公益社団法人 日本建築士会連合会
日本合板工業組合連合会 日本集成材工業協同組合
公益財団法人 日本住宅・木材技術センター
一般社団法人 日本森林学会 日本複合・防音床材工業会
一般社団法人 日本フローリング工業会
一般社団法人 日本木材学会
一般財団法人 日本木材総合情報センター
日本木材防腐工業組合
一般社団法人 日本木造住宅産業協会
農林中央金庫
公益財団法人 PHOENIX(木材・合板博物館)
木材利用システム研究会
森を育む紙製飲料容器普及協議会
林業復活・地域創生を推進する国民会議


鎹八咫烏 記
伊勢「斉宮」の明和町観光大使


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。

ZIPANG-2 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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